売電総額4000万円超える 浄化センター太陽光発電
飯能市浄化センター(征矢町)の西側で昨年10月に稼働した市初の「飯能市浄化センター太陽光発電所」の総売電額が12日までに、4000万円を超えた。
同事業では、市が業者から施設を借り受け、売電により生じた利益を浄化センターの維持管理などに充てる。
飯能で初の太陽光発電事業は「地域でり再生可能エネルギーの普及促進を図るとともに、発電した電力を売電することによる売電収入を新たな財源として、浄化センターの維持管理費等に活用していこう」というもの。
発電施設の建設から維持管理等を一体的にリースにより実施する「包括的リース方式」で行っている。
施設が開設されている用地は、将来的な人口増加による汚水処理量の増加を見込んだ市が浄化センターの拡張用地として民間から買い上げた約3・8ヘクタール。
この土地利用を暫定的に用途変更し、国の承認を経て、事業化した。
施設の出力は約2メガワット。発電量については一般家庭約425世帯分の年間電力消費量に相当する。
市がリース料を業者に支払うシステムで、その上限は年額で6582万円(消費税等除く)。
売電により得られる収入は1kwh(キロワットアワー)あたり32円単価(経済産業省の再生可能エネルギー固定価格買取制度、平成26年度価格)で計算すると、年額で約8282万円となる。
同施設の運用期間は20年間。総リース料は約14億4800万円となり、売電収入については約16億5630万円と見込まれている。期間満了までの市収入は固定資産税含めて約2億7300万円になる計算。
市がリース契約を結んだ業者は東京センチュリーリース(株)(東京都千代田区)で、契約期間は平成26年12月17日から同48年3月31日まで。
同太陽光発電所の「現在の発電電力」「本日の発電金額」などについては、市ホームページで見ることができる。