新教育長に中村一夫氏 議会へ提案
日高市の佐藤信弘教育長(63)が3月末に辞任することに伴い、谷ケ﨑照雄市長は新たな教育長に高麗川小学校長の中村一夫氏(59)=日高市鹿山=を任命したいと、日高市議会(山田一繁議長)3月定例会に提案し、全会一致で同意を得た。
提案説明の中で谷ケ﨑市長は「中村氏は小学校教諭、教頭、校長など教育者として長年にわたり学校教育に従事するとともに、日高市教育委員会においても、主任指導主事、学校教育課長、学校教育部長、教育部参事を務めた。人格、識見ともに優れ、教育行政にも造詣が深いことから本職として適任であると考える」と提案理由を述べた。
開会日閉会後、中村氏が教育長候補者として議場で挨拶を行い、「先般、谷ケ﨑市長から次期の教育長を務めるようにとのお話を頂いた。この時はまさに青天の霹靂(へきれき)であり、予想だにしなかったことに戸惑いを禁じ得なかった。しかしその後、佐藤教育長ともお話をさせて頂き、日高の子どもたちのため、市民のため、そして日高の教育のために微力ながらも与えられた職務に全力を尽くすしかないという思いに達した。教育長としての力は前任の佐藤教育長の足元に遠く及ばないが、議員の皆様をはじめ市長、教育委員各位、市民の皆様、学校関係者、行政の方々、多くの方々のご意見に耳を傾け、尽力したいと考える。今までの学校教育での経験、教育行政に関わらせて頂いた経験を少しでも日高市の教育行政の発展に生かせるように努力したい。今日の教育には多くの課題があり、進む道は平坦ではない。多くの困難が待ち受けていると思うが、“至誠天に通ず”をモットーに精一杯取り組んで参りたい」と述べた。
中村氏は昭和55年に埼玉大学教育学部卒業後、小学校教諭となり、飯能市教育委員会指導主事、同市立富士見小学校教頭、日高市教育委員会学校教育課主任指導主事、同課長、日高市立高萩小学校校長、日高市教育委員会学校教育部長、同教育部参事を経て、平成27年4月からは高麗川小学校校長を務めている。