洋画家・小森照雄油彩展 入間川上流域から水辺の四季描く
飯能市赤沢にギャラリー「酔彩」兼アトリエを構える洋画家・小森照雄さん(72)の油彩展が5日から16日まで、ギャラリー風の道&カフェレストラン(前ヶ貫)で開催される。午前11時から午後4時まで、最終日は同2時まで。日・月曜が定休。
30数年前から水辺の魅力に惹かれ、奥入瀬やベネチア、ブルージュなど様々な水辺の風景の創作に取り組んできた小森さん。飯能の山や川に出会ってからは、アトリエ周辺の水辺の風景が主な題材になったという。
今回の油彩展は、「やすらぎの山河 奥武蔵飯能の四季を描く」をテーマに、飯能南高校沿いのサクラ並木や新緑が芽吹く上名栗、紅葉が色づき始めた名郷や雪景色の赤沢など、これまでに描いてきた名栗川・入間川沿いの風景21点を展示する。
市内在住の知人から紹介され、12年前にギャラリー「酔彩」兼アトリエを構えた。「入間川、特にアトリエの前を流れる名栗川は、水が透き通っていて穏やかに流れていたり、かと思えば急に流れが速くなったりと安らぎや躍動感を感じる。そして四季折々の自然の良さを味わわせてくれる」と地域の魅力を語る。
奥むさし飯能観光協会の後援も得て、会場には作品に描いた場所に印を付けたマップを掲示する。
「見慣れている地元の方から見れば何気ない風景でも、絵にしてみると改めてその良さを感じられるという機会が増えてきた。飯能のPRの一助に、そして地元の方には地域の魅力再発見の機会として、より多くの方々に飯能の自然の素晴らしさを感じてもらえたらうれしい」と話している。期間中は在廊予定。
茨城県出身。52歳で大手電力会社を退職し、洋画家に転身。これまでに公募展・清興展で文部大臣賞、日仏現代実力作家フランス展でニース市長賞、日本・中国桂林書画聨合展で優秀賞を受賞するなど国内外で多数の受賞歴を持つ。大松閣(下名栗)や秩父市内にある道の駅・龍勢会館に絵画が飾られており、その豊かな色彩で人々を魅了している。