阿須小久保線(岩沢陸橋)26日午後1時開通 市南北地区結ぶ重要幹線

供用開始する阿須小久保線。写真は岩沢郵便局東側交差点付近

 飯能市が平成30年度から整備着手していた都市計画道路阿須小久保線(岩沢陸橋)が26日、午後1時に開通する。

 当日は、午前10時から供用開始区間の北端となる双柳岩沢線との交差点付近で、テープカットや渡り初めを行う開通式が予定されている。

 阿須小久保線は市南部、阿須地区の市民体育館や駿河台大学前を東西方向に伸びる県道富岡入間線と、市北部の小久保地内の県道飯能寄居線を結ぶ総延長4080メートルの主要幹線。

 市街地の東を南北に16~18メートル幅員で縦貫することから、市道路網の骨格的な道路に位置付けられている。

 今回開通する区間は、阿岩橋左岸側の岩沢郵便局付近東側の交差点から西武池袋線を跨ぎ、双柳岩沢線に接続する540メートル。

 このうち、西武池袋線との交差部分については、線路をオーバーパスする「岩沢陸橋」として整備された。線路を跨ぐ部分の橋長は29・8メートルで、幅員が12・8メートル。

 阿須小久保線(岩沢陸橋)の開通に伴い、陸橋東側の神社前踏切(元加治第3号踏切)については廃止となるほか、関連する接続道路などを含めて交通規制などが変更される。

 岩沢郵便局前市道と阿須小久保線の交差点は、南北方向の阿須小久保線が優先道路に変わった。

 神社前の踏切が廃止されることで、線路を挟んで南北間の徒歩によるアクセスが課題として上げられていたが、解消策として阿須小久保線には北側に斜路付き階段、線路南側部分にスロープがそれぞれ設置されるなどした。

 整備状況は、今年3月末で、幅員16メートル区間については整備終了2200メートル、未530メートル。18メートル幅員区間については980メートルで整備を終え、残370メートルとなる。未整備区間は、主に双柳地区行政センター西側付近から、白髪白山神社北側の双柳岩沢線までの南側部分となる。

 開通式は、雨天及び新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、中止となる場合あり。

 市区画整理課の話「皆様のご協力により、令和3年3月に国道299号の市役所入口交差点が開通し、今月26日には阿須小久保線(岩沢陸橋)の開通を迎えることができました。これにより、阿須方面と市役所方面が歩車分離型式の幹線道路で結ばれ、生活道路へ流入する通過交通の減少や歩行者通行の安全性が向上します」。