駿大駅伝部 悲願の箱根初出場 駿大駅伝部
駿河台大学駅伝部は23日、立川市の陸上自衛隊立川駐屯地周回コースで開催された第98回「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会」に出場し、10時間44分47秒の8位で来年1月2、3日の箱根駅伝初出場を決めた。
この活躍により全国的にSNSなどで同大学や飯能市の名が話題となっており、市民からも「念願の箱根出場おめでとう」と祝福の声が上がっている。
コロナ対策のため昨年同様、無観客で行われた予選会には10校の本戦出場枠に対し、41校が参加。1チーム14人の登録選手の中で12人が出場し、上位10選手の合計タイムを競った。
駿大はエースのブヌカ・ジェームス・ナディワ選手(4年)が個人成績6位の走りで先頭集団に入り、チームをリード。5キロ通過時点で10人の暫定合計タイムが7位、10キロで5位、15キロでは10位とめまぐるしく順位が変わり、10位でフィニッシュ。最終的に10人の合計タイムが10時間44分47秒となり、総合8位で箱根行きの切符をつかんだ。
同大は近年、箱根へあと一歩のところまで力を伸ばし、エースのブヌカ選手をはじめ、主将の阪本大貴選手(4年)、地元飯能市の中学校体育教師を休職し箱根を目指してきた31歳の今井隆生選手(4年)、前回の箱根路に関東学生連合チームで出場した町田康誠選手(3年)、地元飯能南高校出身の清野太成選手(3年)など、努力を積み重ねてきたメンバーがついに夢の舞台へ到達。本戦出場が決定すると選手たちは歓喜に包まれた。
大学時代、法政大学のエースとして箱根で活躍し、2011年から駿大で指導を続けている徳本一善監督は、予選会前の激励会で「毎年着実に力をつけ、これ以上ないという期待出来るメンバーが揃った」と話しており、本戦出場決定直後のインタビューでは「長かったようで短かったようで。この子たちのこの顔が見たかった。10年間我慢してきて良かった」と喜びをかみしめた。