万引き被害撲滅キャンペーン 「しない、させない」環境づくり

買い物客に万引き防止への協力を呼びかける関係者

 飯能署(松崎直樹署長)、飯能地区販売防犯連絡協議会(田中公祐会長)、飯能署少年非行防止ボランティア連絡会(平澤淳会長)による万引き被害撲滅キャンペーンが9日、丸広飯能店で行われた。

 買い物客に啓発チラシやポケットティッシュなどを配布し、万引きをさせない環境づくりに協力を呼びかけた。

 飯能署生活安全課によると、同署管内の今年の万引き被害は、自粛期間の長かった昨年に比べ増加傾向。レジ袋の有料化に伴い、マイバッグが浸透する中で、マイバッグを悪用した万引きが増加傾向の一面もあるという。

 「万引きは窃盗罪にあたり、決して軽い犯罪ではない」として、店側のチェックだけではなく、買い物客同士で、不審な行動をする人を見かけた場合には店員に声をかけるなど、万引きをさせない環境づくりが大切としている。

 キャンペーンに参加した関係者は「万引きは犯罪です」などと記されたベストを着用、衣料品や食料品などの売り場を巡回しながら、利用客に啓発品を手渡し「万引き防止にご協力を」と声をかけた。

 丸広飯能店営業第一部セクションマネージャーの千葉裕二さんは、「当店では日頃から安心安全な売り場体制づくりに努めている。皆様のご協力を頂き、万引きが1件でもなくなるようお願いしたい」と述べた。

 7月は「青少年の非行・被害防止全国強化月間」にあたることから、インターネット利用の際の注意点、薬物乱用防止などについて記したチラシも配布した。少年非行防止ボランティア連絡会の平澤会長は、「夏休み前ということもあり、少年の健全育成に関心を持ってもらえたら」と話した。