来月6日日高市で聖火リレー 乗馬リレーやミニセレブレーションなど
日高市で7月6日に予定されている東京2020オリンピック聖火リレーについて、日高市議会全員協議会で執行部が報告した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、緊急事態宣言が出されている地域では無観客による点火セレモニーのみを実施するなど、開催にあたっては「今後の動向を注視する必要がある」としつつも、現時点の予定として、高麗神社から巾着田まで約3・5キロをコースに高麗郡の歴史にちなんだ乗馬でのリレー、聖火の到着を祝うミニセレブレーションを行うほか、小中学生の見学、観覧方法や市民への周知などについて説明が行われた。
埼玉県内でのリレーは7月6日から8日までの3日間実施され、日高市では初日の6日に行われる。
約1300年前に高句麗から日本に渡来した高麗人(こまびと)たちによって現在の日高市を中心とする地域に高麗郡が築かれた歴史にちなみ、ユネスコ世界遺産に登録されている高句麗古墳群の壁画をモチーフに再現したカラフルな衣装に身を包み、騎射文化になぞらえた乗馬による歴史ロマンあふれる聖火リレーを演出する。
高麗神社から巾着田まで10区間に分けて10人のランナーが聖火をリレー。高麗神社御神門前を午後2時に出発し、参道を抜けた後、乗馬で聖天院入口付近まで進み、その後、「カワセミ街道」をランナーがつなぎ、巾着田では再び乗馬で走行。
ゴール地点の曼珠沙華公園内広場で聖火の到着を祝う簡易イベントとしてミニセレブレーションが行われる。
公式イベント以外に、高麗神社神楽殿で出発前イベントとして、高句麗衣装に身を包んだ人々によるショー「渡来装束絵巻」、曼珠沙華公園内広場で到着前イベントとして日高市ゆかりのアスリートによるトークショーが計画されている。
聖火ランナーのうち、公募により、日高市内で空手道場を経営する飯能市在住の岡野和男さん、日高市在住の主婦・中村葉子さん、毛呂山町在住の中学3年生・大室惠美里さんの3人が選ばれており、4月には巾着田でリハーサルが行われた。
当日は、コース周辺で交通規制を実施。観覧については、スタート地点の高麗神社、ルートの沿道、ゴール地点の巾着田で観覧可能とし、走行の模様はインターネットのライブ中継でも視聴が可能。
また、高麗小・中学校の児童生徒約350人が巾着田で聖火リレーを見学、一部の児童生徒にはリレーの演出にも参加してもらう。
新型コロナウイルス感染症対策として、東京2020組織委員会から示されている感染対策のガイドラインに基づき、3密の回避、飛沫感染・接触感染防止、殺菌・消毒の徹底などを実施するとし、今後の感染状況によっては、公道での聖火リレーの見合わせや無観客での点火セレモニーのみを実施する場合があるとした。
交通規制、閲覧場所、ミニセレブレーション等については6月号の広報紙や市ホームページで周知を図るとしたほか、日高市商工会が設置した高麗川駅西口駅前通線と武蔵高萩駅あさひ口駅前通線の街路灯に、聖火リレーをPRするフラッグを取り付け、気運の醸成を図っている、と説明した。
議員からは、実施方法の変更等の判断や感染対策の具体的な方法について質問があり、担当職員は、実施方法の変更については組織委員会と県の実行委員会が判断、具体的な感染対策としては、沿道沿いに約30メートル間隔で職員や協力団体関係者を配置し、3密回避を呼びかけるなどの対策を行うとした。このほか議員からは「他の小中学生についても学校でライブ中継を視聴できるようにしてはどうか」との提案があった。