高齢者向けワクチン接種 5月24日の週に先送り
飯能市は、5月6日から開始予定としていた新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け(65歳以上)接種について、24日の週以降に変更すると、このほど発表した。
県事務連絡「高齢者向けワクチン出荷の考え方及び事務スケジュールについて(通知)」で、ワクチンの配分予定が示されたことによる対応。集団接種会場シミュレーションについては予定通り、9日に総合福祉センターで実施する。
接種スケジュールの見直しは、3月30日付け埼玉県事務連絡で、4月26日の週に各市町村1箱ずつに加えて、4月26日の週及び5月3日の週に全国で計4000箱が配分されることになるが、この4000箱については高齢者人口等に応じた配分を行うことが想定されているため、市町村規模によってはワクチンが供給されない可能性がある。
このため、市は5月3日の週にワクチンが供給される前提で構築していた接種スケジュールを見直した。
それによると、見直し点は65歳以上の高齢者のうち、さらに年代別にして今月9日に第1弾として予定していた接種券(接種のお知らせ、予診票)の発送を19日の週に先送りしたこと。この週の接種券送付対象者は、65歳以上のうち90歳以上の約1000人。
接種券発送が先送りされたことで、接種開始時期も当初予定5月6日(個別接種開始)、10日(集団接種開始)から、24日(個別、集団接種開始)の週と見直された。
市によると、市に供給されるワクチン量が現段階でははっきりとはしていないため、90歳未満の接種がいつになるのかについては不明という。
今回のスケジュールの見直しは、ワクチン接種に伴う接種券の発送と65歳以上の接種時期。これまで市が示している総合福祉センターの集団接種会場、各地区の行政センター、南高麗・名栗診療所を巡回して接種する山間地区巡回方式などに変更はない。
一方、市は今月9日に総合福祉センターで集団接種のシミュレーションを行う。接種が安全かつ確実にできるよう、接種会場の開設・運営について試行するもの。時間は午後1時半から3時まで。集団ワクチン接種業務に携わる職員のほか、市職員50人が市民役として参加する。
シミュレーションの内容は、▽入場、受付(誘導)、予診票確認(体温計測)▽問診(医師による問診は午後2時~2時半まで)▽接種及び接種済証の交付▽経過観察。接種後のアナフィラキシー対応のシミュレーションについては、終了後別途に行うという。