日高市民プールをリニューアル 竣工から43年、老朽化進む
日高市は、毎年夏休み期間中の7~8月に開場している市民プール(南平沢)のリニューアルを行う。現在の市民プールは昭和53年竣工。43年が経過し、老朽化が進んでいる。
今年10月に着工予定で、令和4年度からは高麗川小学校・高麗川中学校のプール授業を市民プールで実施する。
日高市民プールは、50メートルプール(9コース)、すべり台のついた幼児用プール、休憩所、管理棟、男女更衣室・トイレからなり、利用料は高校生以上200円、中学生以下は無料。
例年、夏休みの開始に合わせて開場し、子どもたちを中心に来場者で賑わう。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開場を中止したが、市は「市民の夏の憩いの場である市民プールを今後も安心・安全に気持ち良くご利用頂けるようリニューアル工事を実施する」としている。
また、市が令和元年度に策定した令和2年度から7年度までの6年間を期間とした「公共施設再編計画(第1期個別施設計画)」では、人口減少、少子高齢化、ライフスタイルの多様化などに適応するため、施設の統廃合や複合化、機能集約等に計画的に取り組むとしている。
施設分離型の小中一貫教育を進めている高麗川小学校と高麗川中学校のプールについても老朽化が進んでいることから、高麗川小・中学校の中間に位置する市民プールを改修して両校のプールの授業に活用することとした。
リニューアル工事では、現在の50メートルプールを、水深80センチの20メートルプール、水深100センチの25メートルプール、水深110~130センチの50メートルプールの3つに分割し、授業が安全に実施できるよう改修。
幼児用プールは、小学校低学年の水に不慣れな児童の授業でも活用できるよう改修する。
プールサイドは猛暑対策として全面的に遮熱塗装を行い、日除け屋根を設置、プール周囲には遮熱シートを設置する。
周囲には目隠しフェンスを設け、北側市道接続部に出入口を設ける。管理棟、男女更衣室・トイレなどは明るく清潔感があるよう、全面的にリニューアルする。
工事費は2億2638万8000円。今後の予定は今年5月に一般競争入札を行い、契約締結後、10月に着工、令和4年5月に工事を完了し、6月に高麗川小・中学校のプール授業を開始、7月に市民プールとしてオープンする。