新型コロナワクチン 集団接種会場案は総合福祉センター 山間5地区は巡回接種対応
飯能市は、新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種について、4月上旬から開始する方向で飯能地区医師会と協議を進めている。
接種は、①集団②個別③巡回の3通りで実施し、集団方式での接種会場については、総合福祉センターとする考え。市は、シミュレーションを行うなどして改善点の洗い出しを図っている。
飯能市が活用するワクチンは、ファイザー社製。医療従事者を除いて、市民では最初の接種対象となる高齢者(65歳以上)への接種については、4月上旬を予定しており、そのための接種券を3月中旬には個別に発送する予定。
2月1日現在、ワクチン接種の優先順位は、①医療従事者向け先行接種②医療従事者向け優先接種③高齢者(65歳以上)④高齢者以外の人(基礎疾患のある方等を優先)。
このうち、飯能市が主体となって実施するのは、③と④の区分。市内における接種対象の高齢者(65歳)数は、約2万5000人。
市は市民のワクチン接種場所について、流動的だが現時点で集団接種会場を市役所東側の総合福祉センター2階フロアを使用して実施する考え。
集団接種会場については、場合によっては、会場を数箇所に設けることも検討中だ。
計画では、総合福祉センターでの接種(1人2回)は7月第2週までをめどに4月上旬から開始する。
個別接種は、市内医療機関で接種する方式。実際の接種医療機関について、市は「県も未発表なので公表はできない」との姿勢だが、「4つの医療機関での接種を検討している」という。
総合福祉センターから遠方の吾野・東吾野・南高麗・原市場・名栗地区の山間5地区は、利便性を考慮し、巡回接種方式で数回ずつ回る予定で調整している。
接種の実施方法は、市役所から対象者に接種券を個別に発送し、接種券に基づいて予約制とする。その際、集団接種、医療機関のどちらの接種方法を希望するかの選択もしてもらう。
ワクチンをマイナス75度で保管するディープフリーザーは、国から県を通じてそれぞれの医療機関、あるいは集団接種用として飯能市へ、その都度納品される。
3月から医療機関への納品が始まり、6月にかけ数回に分けて納品されるスケジュールという。