式典時間短縮して開催へ 来年1月10日の市成人式
飯能市は、令和3年市成人式について、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底し、1月10日に市民会館で実施すると2日までに発表した。対象の新成人は711人。
発表によると、開催時期や会場に変更はないが、式典時間については新成人、来賓等、関係者の安心・安全を考え、午後1時から20分間に短縮した。
対象者には12月上旬以降に封書で案内を郵送し、同封する入場券には出席者の情報が把握できるよう、必要事項を記入してもらう。また、当日の注意事項、協力事項について記載した文書等も同封する考え。
ただ、現段階では、成人式を実施するが、市は今後の新型コロナ感染拡大状況によっては、中止する場合もあるという。
コロナ禍での成人式開催について、先の市議会9月定例会一般質問に登壇した関田直子議員(NEXTはんのう)が執行部に、その考え方を尋ねている。
▽関田議員=令和3年度の新成人は711人。2年度の参加率は66%と聞いている。これから換算すると、約470人の方が1100人収容のホールに集まることになるわけで、例年通りの参加率であれば、仮に実施するとしても密を避けることは可能。
しかし、会場内は問題なくとも、駐車場及び会場入口付近では友人との再会に話が盛り上がったり、ご家族の送迎や出迎え、式典終了後の新成人による大人数での会食など、本来であればほほえましい時間だが、式典前後の密の回避対策は今回は慎重にならざるをえないかと思う。どのような対策を検討しているのか。
▽大野悟生涯学習スポーツ部長=令和3年の成人式を開催する場合には、新成人や参加者の安全を最優先に考え、国や県のガイドラインに即した独自の感染症拡大防止対策マニュアル等を作成し、密を作らないマニュアルに沿った対策の徹底を図り、新しい生活様式HANNOスタイルを提唱しながら、安全に安心して参加できる環境作りが必須と考える。
開催のための具体例としては、参加者にマスク着用を徹底するとともに、会場入口の密を回避するため、受付の簡素化、ソーシャルディスタンス確保のための受付時間や場所の拡大、検温や手指の消毒、会場内では座席の間隔を空けるなどの対策。また、最も密になる場所は会場前のロビーや市民会館入口付近であるため、その場での集合写真、記念写真の自粛等のお願いや駐車場係員を増員することで会場まで送迎される家族の方への対応を手厚くし、家族の方には車で下りることのない送迎のお願いなどが必要になってくると考えている。