市役所駐車場にデコトラ集結! 「新・デコトラの鷲」撮影
俳優の哀川翔さんが主演を務める映画「新・デコトラの鷲(しゅう)」(須藤為五郎製作、香月秀之監督)の撮影が24日、25日の2日間、飯能市役所駐車場で行われ、哀川さんら出演者や、全国から電飾装飾を施したデコレーショントラック「デコトラ」が集結した。
12年ぶりとなるシリーズ最新作の撮影には飯能市が全面協力し、市役所をはじめ、市内各所を舞台に撮影が進んでいる。
デコトラの鷲シリーズは、トラック運転手の出会いと別れを描いた人情コメディとして平成15年から20年までに5作品が公開され、「平成版トラック野郎」の異名で人気を集めた。
平成から令和の時代となり、シリーズ6作目として12年ぶりに復活する。
哀川さんが演じる主人公は、義理人情に厚いトラック運転手の飛田鷲一郎。ヒロイン役は剛力彩芽さんで、新型コロナ禍の医療従事者をねぎらうためトラックの荷台で慈善公演を行う歌手として登場するという。
製作にあたっては、哀川さんと親交のある江原運輸(飯能市原町)の江原信行会長らが各方面に協力を呼びかけ、飯能市の全面協力のもと撮影が実現。
当初は3月にクランクインの予定だったが、コロナ禍の影響で延期されていた。
撮影は今月19日に始まり、市役所駐車場での撮影は23日、24日を予定していたが、悪天候のため日程を変更し、24日、25日に実施。撮影協力のため全国から30台を越えるデコトラとドライバーが集まり、哀川さんら出演者が紹介されると拍手が沸き起こった。
駐車場での撮影は時折降雨に見舞われながらも順調に行われ、久々のリーゼント姿で撮影に臨んだという哀川さんは、「12年ぶりだが前作からの感触は残っている。鷲一郎はどうしようもない男なんだけれど、義理人情に溢れた魅力がある。迫力のあるデコトラにたくさん集まってもらった。いつものドタバタ喜劇を楽しんでもらえたら」と話し、「飯能の人たちがすごく協力的で、そのおかげで撮影が進められている。とても感謝している」と笑顔を見せた。
また、2日間の撮影で関係者などから集められた募金2万6794円が「新デコトラの鷲 撮影隊」から撮影協力者の野田直人さんに手渡された。この募金は飯能市の新型コロナウイルス対策に活用される。