高麗川駅前で祭囃子披露 令和元年を祝福

 全国各地で令和の始まりを祝う行事などが行われた1日、日高市のJR高麗川駅前に市内の祭り囃子団体が一堂に会して「日高祭りばやしのつどい」が開催された。駅前に設けられたステージ上で主催の高麗川囃子連をはじめとする6団体が祭囃子を披露して令和を祝福。地元の伝統ある囃子を一目見ようと多くの見物客が訪れた。

 平成から令和への改元にあたり、高麗川囃子連が市内で活動している囃子団体を集めたイベントを企画。同囃子連、高萩囃子保存会、上鹿山囃子連、武蔵台囃子連、四本木囃子連、原宿囃子連の6団体が出演した。

 特設ステージでは各団体とも大太鼓1、小太鼓2、笛1、鉦1の編成で演奏し、「天狐」や「外道」、「ひょっとこ」など面や衣装を身に付けた舞方がリズムに合わせて軽快な踊りを披露。

 駅前には多くの見物客が集まり、令和初日の行事をカメラやスマホで撮影する姿が見られ、演目が終わると大きな拍手を送った。

 高麗川囃子連は、昭和30年に青梅市北小曽木(現在の成木八丁目)から山車の譲渡を受け、上鹿山囃子連から王蔵流の囃子を伝授された発足し、今年で64年目を迎える。

 高麗川囃子連の濱野光夫会長、高麗川区の中嶋裕一区長が壇上で挨拶し、濱野会長は「6団体が集まって一緒に演奏をしようと以前から計画していたこともあり、元号が変わるこのタイミングでお祝いの意味も含めて実現することができた。巾着田の春まつりや曼珠沙華まつり、市民まつりでの演奏なども行い、地元の活性化に貢献できれば」と語った。

 会場には来賓として谷ケ﨑照雄市長、小谷野五雄県議、橋本利弘市議が出席。谷ケ﨑市長は「平成29年9月に上皇・上皇后陛下が日高市を訪れ、巾着田のマンジュシャゲや高麗神社を参拝して頂いた」と平成を振り返り、「市内の6つの囃子団体が初めて集い、令和の門出を祝うに相応しい催しを開いていただいた。新しく始まった令和では、災害のない平穏な年になることを願っている」などと述べた。