地域資料のデジタル化 文化新聞を紹介
[地域資料のデジタル化を紹介する川﨑さん]
県内の図書館職員を対象に地域資料のデジタル化(電子化)をテーマにした平成27年度第2回「埼玉県図書館協会地域資料研修会」が飯能市立図書館で開催され、同館で行っている「文化新聞閲覧システム」が実例事例として紹介された。
同取り組みは、県内の公立・学校・大学図書館などが連携して図書館事業の伸展を図り、教育文化の向上に寄与する事を目的に活動する埼玉県図書館協会が主催するもので、職員として必要な知識技術の研鐟のため研修会を実施している。今回のテーマである「地域資料のデジタル化」は、地域の歴史や文化を保存していくために重要と考え設定したという。
研修会ではデジタル化事例発表として同館の川﨑彩子さんが「飯能市立図書館における文化新聞電子化事業について」と題し、「文化新聞とは?」「実施の経緯」「電子化事業を提案した理由・目的」「電子化までの流れ」「成果」「今後の課題」などを発表。
川崎さんは「同事業は平成25年7月に開館した新図書館の新たな取り組みの一つとして実施したもの。文化新聞を製本し保存してきたが経年による劣化への対応、検索の利便性向上を目指し電子化した」と話し、今後の課題として▽継続的な電子化(予算の獲得)▽全体的な利用増▽印刷方法の簡略化▽職員自身の利用――を挙げ、閲覧システムの操作方法について紹介した。