世界から注目される飯能へ 平成最後の「おめでとう飯能」
飯能市主催の新年祝賀式「おめでとう飯能」が7日、ヘリテイジ飯能で開催され、各界代表や市民ら300人を超える出席者が一堂に会して新年の幕開けを祝った。大久保勝市長は挨拶で、メッツァグランドオープン、飯能駅リニューアル、小中一貫校「奥武蔵創造学園」開校など今年の目玉となる官民の事業を紹介し、「発展可能性都市から発展都市への脱皮の年。飯能は明るい話題で一杯。皆さんの支援をエネルギーに変え、市政運営をして参りたい」。また、3月16日に宮沢湖にオープンするムーミンバレーパークの話題に合わせ、スペシャルゲストとしてムーミンを紹介。会場に姿を現したムーミンのキャラクターと笑顔で抱き合い、「世界中から注目される飯能市に」と来場者に一層の支援を呼びかけた。
式は美杉台中学校吹奏楽部の演奏で幕を開け、大久保市長、野田直人市議会議長、大塚拓衆議院議員、内沼博史県議が挨拶。飯能商工会議所の矢島巌会頭の音頭で乾杯した後、出席者は立食形式で歓談。締めには同市自治会連合会の和田毅会長の音頭で万歳三唱が行われた。
歓談中、同市茜台に練習拠点を構え女子サッカーなでしこリーグで活躍する「ちふれASエルフェン埼玉」の西山裕彦理事長が、浦和レッドダイヤモンズレディースから移籍加入が決まった南高麗地区出身の木崎あおい選手(20)を紹介し、木崎選手は「地元の飯能市でサッカーを盛り上げられるように頑張りたい」と意気込みを述べ、来場者から大きな拍手を受けた。
来賓挨拶では、野田議長が「都市データパックによると、全国1747の市区町村のうち、5年前まで飯能市は575位だったが、昨年、66位になった。大久保市長の頑張りとそれを支えている職員のおかげ。また、国会でタブレット導入が取り上げられているが、飯能市議会は平成24年度に全国で最初にタブレット端末を導入した。これまでに全国約300市の議会が視察に訪れており、市長の配慮により視察に訪れた際には職員が正面玄関で出迎え、他市の議長から“飯能市のもてなしは本当に素晴らしい”との言葉を頂いている」などと述べた。
大塚衆議院議員は「本年は御代替わりとして平成が終わり、5月には新しい元号で新しい時代がスタートする。飯能においては、メッツァも来客数、売り上げ共に想定を大きく上回る実績が出ていると聞いている。ムーミンバレーパークのオープンの際には渋滞などの心配が残るが、渋滞が心配になるくらい盛り上がることが重要。昨年末には飯能寄居線バイパスも全線開通し、基盤が整ってきた。こうした流れをしっかりと発展につなげていくことができるか、というチャレンジが始まっている。私も皆様と力を合わせ、飯能発展のために力を尽くしたい」。
内沼県議は「鶴ヶ島ジャンクション近くの農業大学校跡地に先端産業のIHIの誘致が決定し、同ジャンクションから半径10キロ、飯能市を含む13市町でIoTを使った未来産業を育成していこう、との取り組みを自民党県議団が提案し、県が実施することになった。飯能もいち早くIoTを使った事業に参画して頂き、鳥獣被害対策のくくり罠にセンサーを付けてシカなどが掛かったらすぐに情報が届くといった取り組みを今年から実施する」などと紹介した。
▽大久保市長の挨拶(要旨)は次の通り。
今年は亥年。猪突猛進という言葉がありますが、実際にイノシシがいる地域に住む私にとっては、イノシシは前後左右に器用に動く動物。山間地域を抱える飯能市は、猪突猛進かつ前後左右に自由自在に動けるイノシシを見習い、皆さんと共に素晴らしい市政運営をして参りたいと思います。
私事ですが、昨年、3週間ばかり入院させて頂きました。でも、昨年は素晴らしい年だったと思っています。入院してなぜ素晴らしいかと言いますと、3週間で退院し無事復帰させて頂き、このように元気で入院前よりもパワーアップした姿を市民の皆様にお見せできたこと、素晴らしい1年だったと思っています。
マイナスをプラスに変える、これが飯能市政に一番大事なことだと思っています。数年前に「消滅云々」という、ありがたくないレッテルを貼られました。しかし、マイナスをプラスに変えるという思いで勢いをつけ、攻めの姿勢運営、守るべきものはしっかりと守る、日本一の飯能市にさせて頂く、そのような思いで皆様に多くのご支持を賜りました。その思いは変わらず、本年につなげていきたいと思っています。
昨年から色々な事をやらせて頂きました。まちなかばかりではなく、山間地域にも力を入れ、特に南高麗地域の「農ある暮らし」は素晴らしい成果を上げさせて頂きました。有害鳥獣対策隊は市職員が本気で自分たちの土地を守るという思いで素晴らしい成果を上げています。吾野地域の小中学校統合では、発展的統合という言葉を使わせて頂き、統合して良かった、地域が発展して良かったという思いで、奥武蔵というネーミングをつけさせて頂きました。
そして、いよいよ3月16日はご案内の通り(ムーミンバレーパークのオープン)でございます。
メッツァができると言ったら、“いや、できないだろう”とか“道路が混むんじゃないか”と色々懸念されました。市長ができると言って、なぜ皆さんはできないと言うのかと、心の中で思いました。職員全員、市民の皆様のご支援のおかげで素晴らしいメッツァが誕生しました。メッツァを応援して頂き、経済を向上させ、世界中から注目される飯能市になりたいと思っています。
発展可能性都市から発展都市への脱皮の年です。飯能駅もリニューアルいたします。トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園も3月までにライトアップが完了します。飯能河原も更なるリニューアルをさせて頂きます。
メッツァだけではない、皆さんのご支援をエネルギーに変え、国内外に注目される飯能に成長したい。民間の反映は市の反映、市の反映は1人の漏れもない市民の幸せに必ずつながるということを本年もしっかりと掲げて邁進したいと考えております。
飯能は明るい話題で一杯です。皆さんには今後もご指導を賜りますようお願いし、飯能に住んで良かった、やっぱり飯能はいいな、市外の皆さんに自慢できるように日進月歩を続けたいと思っております。さらなる飛躍のために共に大汗をかいて頂くようお願い申し上げます。