来年3月16日に開業決定 ムーミンバレーパーク
飯能市の宮沢湖周辺で北欧のライフスタイルやムーミンの物語の世界観を体験できるレジャー施設「メッツァ」の整備を進めているフィンテックグローバル社(東京都品川区、玉井信光社長)とムーミン物語(品川区、ロバート・ハースト社長)は、有料エリア「ムーミンバレーパーク」の開業日を来年3月16日と発表した。9日に練馬文化センターで開かれた「ムーミンの日の集い」の会場で、ムーミンシリーズの原作者トーベ・ヤンソンさんの姪ソフィア・ヤンソンさんのメッセージ動画によって発表が行われ、施設の最新情報として「KOKEMUS(コケムス)」と名付けられた展示施設や「おさびし山」「ムーミン谷」の内容についても公開した。入場無料エリアの「メッツァビレッジ」については11月9日の開業が決まっている。
ムーミンの物語を主題としたムーミンバレーパークは、ムーミンの物語が描かれた「本」のゲートをくぐり抜ける「エントランス施設」から始まり、ムーミン一家が暮らす地上3階と屋根裏部屋、地下室からなる「ムーミン屋敷」、ムーミンの物語や原作者トーベ・ヤンソンの世界観を味わえる展示や世界最大級の品揃えのショップ、ムーミンの物語をテーマとしたメニューを楽しめるレストランなどが入る地上3階建ての「展示施設」、体感モーフィングシアターの手法を用いたアトラクション「海のオーケストラ号」、ムーミンとその仲間たちによるライブエンターテインメントが繰り広げられる「エンマの劇場」、アスレチックやジップラインなどを楽しめる「おさびし山」のほか、「水浴び小屋」「灯台」などムーミンの世界を再現した建物が各所に整備される。
3月16日の開業日決定については、「ムーミンの日」となる8月9日に開かれた集いの開演に合わせ、トーベ・ヤンソンさんの姪でムーミンキャラクター社のクリエイティブディレクターを務めるソフィア・ヤンソンさんからのメッセージ動画の中で発表され、その後、ムーミン物語の西山祐介副社長より施設の最新情報について説明が行われた。
施設の最新情報によると、地上3階建の展示施設に名付けられた「コケムス」は、フィンランド語で「体験」を意味。ムーミンの物語や原作者トーベ・ヤンソンの世界を紹介する常設展・企画展をはじめ、北欧の輸入ムーミン雑貨を集めたセレクトショップ&カフェ、物語にちなんだものづくり体験ができるワークショップルーム、ムーミンの物語のテーマを意識した世界最大級の品揃えのメインショップ、ムーミンたちの夜の森のパーティーをイメージしたメインレストランなどで構成され、8メートル超のムーミン谷の巨大ジオラマや、フィンランドのヘルシンキ・アート・ミュージアムからのアート作品などを展示する。
展示内容については、ムーミンコミックスやムーミンの研究書などを数多く出版している冨原眞弓氏のアドバイスを受け企画を進めているという。
「おさびし山」エリアには、小説「ムーミン谷の仲間たち」のストーリーをモチーフにツリーハウスやつり橋、メリーゴーランド遊具などを設置したアスレチック「ヘムレンさんの遊園地」、また、おさびし山の頂上をスタート地点に、ワイヤーを滑車で滑り降り往復約400メートルにわたり宮沢湖面を滑空するアトラクション「飛行おにのジップラインアドベンチャー」が設けられる。
このほか、プロのカメラマンによりムーミン谷の仲間たちとの写真を撮影することができる写真館についても紹介が行われた。
ムーミンの日は、ムーミン60周年を機に平成17年に定められ、この日行われた集いでは、来場者がムーミン原画展や新作アニメの紹介、クイズのほか、抽選で選ばれた5人がムーミンファミリー(ムーミン、ムーミンパパ、ムーミンママ、ミイ)と記念撮影を楽しんだ。