オスプレイ配備で国へ要望 県基地対策協
飯能や日高市など14市町と埼玉県で構成、基地に対する施策の協議や国への要望活動を行っている県基地対策協議会(会長・上田清司知事)は10日、国に米軍機CV22オスプレイの横田飛行場への配備に関しての要望を行った。
要望は、平成31年10月以降としていたCV22オスプレイの横田基地への配備を今年の夏頃に前倒しするとした在日米軍の発表を受けてのもの。
協議会は、要望書の中で平成28年12月に沖縄県名護市沖で起こったMV22の不時着水事故をはじめ、緊急着陸や部品落下事故なども相次いでおり、その安全性に対して不安を感じる県民もいると指摘。
CV22オスプレイの横田飛行場配備に関して、国の責任で運用時の飛行経路などの地元説明を行うとともに、騒音など生活環境への配慮を行うことなどを求めた。要望先は小野寺五典防衛大臣と吉田廣太郎防衛省北関東防衛局長。
これに対し、国はCV22の日本国内における飛行運用に際しては、安全面に最大限の考慮を払うとともに、地元に与える影響を最小限にとどめるよう日米で協力していく。配備スケジュール等については引き続き米側に確認し、得られた情報については適切に地元の皆様に説明したい──と回答した。
協議会の要請内容は次のとおり。
▽配備スケジュールやオスプレイの安全性、運用時の飛行経路など、配備・運用に関する具体的な内容について米側から情報提供を受け、事前に関係自治体及び住民に対し詳細かつ丁寧な説明を行うこと。
▽安全確保の徹底はもとより、飛行時間帯や飛行高度などについて日米合同委員会合意事項を順守するよう米側に申し入れ、騒音など生活環境への配慮を行うこと。