飯能市川寺で踏切事故 乗用車が西武線と接触
26日午前11時38分頃、西武池袋線飯能駅から東に約400メートル離れた、飯能市川寺の池袋線の踏切(元加治第11号踏切)で、下り急行電車と北から南に踏み切り内に侵入した乗用車が接触、車は前部が大破し、飯能駅方向に10メートル近く引きずられ、上りの線路に乗り上げる形で停車、急行電車は後ろから3両目の進行方向右側が壊れ、踏切から約100メートル行き過ぎ停車した。
飯能署などの調べによると、この事故で、車を運転していた高齢と見られる男性が重傷を負い、近くの総合病院に救急搬送された。急行電車の乗員乗客にけがはなく、飯能駅まで無事に誘導された。
事故原因や男性のけがの程度などについては、同署で調べている。
この事故で、西武鉄道は、同線の小手指駅から秩父線の西武秩父駅間で運転を見合わせ、急行電車は自走できる状態ではなく、午後1時40分現在、同線は復旧の見込みが立っていない。
近くに住む学生の土屋和明さん(21)=同市川寺=は、「雷がすぐ近くに落ちるような大きい音がして、外を見たら、女性が『だれか助けて』と叫んでいました。この女性は、(けが人が)『動かないし反応しない』と叫ぶと、(別の人が)『意識がないなら、動かさない方がいい』、と言っていました」と話し、心配そうに現場に立ちすくんでいた。
また、近くに住む医療関係者の女性(40)は、「聞いた事のないようなガシャンというガラスの割れる音がしました」と話し、いち早く現場に駆け付け救助に当たったという。