対応日本一の市政に 大久保市長が2期目初登庁

職員に新たに心構えを問う大久保市長

 飯能市長選挙で2期目の当選を果たした大久保勝市長が8日、市職員の出迎えを受け初登庁した。午前8時15分過ぎ、公用車から降り高らかに両手を挙げて職員の万来の拍手に応えた大久保市長は、拍手にかき消されながらも「ありがとう」と、感謝の言葉を口にし、満面の笑顔で女性職員から花束を受け取った。

 大久保市長は紺のストライプスーツに、ムーミンのワンポイントキャラクター入りのライトブルーのネクタイ、左襟にはムーミンバッジという出で立ち。市長室でこの日の心境を聞くと「職員に玄関で迎えられ、2期目という実感が沸き、新たな情熱が生まれた」と決意を新たにした。

 就任最初の訓示は5階会議室。大久保市長は集まった職員を前に、「おはようございます。1日が始まり、やろうという気持ちから入ることが大事」と、まず挨拶から切り出した。

 「選挙での大きな支援は自分の力ではなく、副市長以下、職員の限りない支えと功績の賜物。全職員が思いを持って4年間市政に取り組んだ結晶体だと思う。心から全職員に感謝したい。やればできると挑戦しなければ、今の私はない。まず副市長、しっかり私の思いを理解しやってくれた。しっかりした職員体制にはタガが必要。タガが緩むと水が漏れ桶は崩壊する。副市長の厳しさと存在は、私にとって、かけがえなかった。そして教育長、私が初めて飯能市の教育長を教員から変えた。私のやった人事は良かった」と、職員に感謝。

 しかし、職員の功を労いながらも、「私の任期は4年、私の新たな情熱を受け取り、私と同様の気持ちになってほしい。飯能市の対応は日本一、これは譲れない。バトンタッチは投げずに繋げなければならない。1階の窓口に来た市民を、担当はあちらですではなく、担当の所に一緒に行き担当部署にしっかりつなぐこと、これがバトンタッチ。今日からやってもらいたい。3割打てば素晴らしい選手。7割は失敗。皆さんの仕事も10回中7回失敗しても構わない。7割、8割失敗しても責任は私が取る。大失敗は何もしないこと」と、職員に市政に取り組む姿勢を改めて訴えた。