「遠足の聖地」宣言セレモニー 菜の花まつり会場で

巾着田内に整備された芝の散策路

 日高市は、巾着田を中心とした高麗郷一帯を「遠足の聖地」として広くPRするため、8日、「巾着田菜の花まつり」会場で「遠足の聖地宣言セレモニー」を行う。

 市は平成28年度、遠足に訪れた子どもたちが安全に歩けるよう巾着田内に芝の散策路を整備したほか、県内・都内の小学校を対象に遠足ニーズ調査を実施し、回答をもとに遠足企画書を作成、各校へ送付した。

 今年度は木製トラス橋「あいあい橋」やログトイレの改修、高麗郷古民家の裏山整備、日和田山の整備などを計画。子どもたちを通じて子育て世代などに広く市の魅力を伝え、移住・定住促進を見据えたプロジェクトとして力を注ぐ。

 四季折々の花や清流・高麗川など変化に富んだ表情を持つ巾着田、里山として親しまれる日和田山、高麗郡の歴史を感じさせる高麗神社や聖天院など、都市近郊でありながら自然や歴史の魅力に溢れた日高市をPRし、多くの小学校に遠足や校外学習の場として来訪を促し、訪れた子どもたちが家族にその魅力を伝え、今度はファミリーで足を運んでもらい、市への移住・定住促進に結び付けることを目標としたもの。

 28年度は、遠足に訪れた子どもたちが巾着田内を安全に歩けるように、堤の内側約300メートルに野芝を植栽し散策路を整備。また、国の地方創生加速化交付金を活用し、県内・都内の小学校約2100校へ「日高市を遠足地とするために必要な要素」などについてニーズ調査を実施し、約500校から回答を得た。回答を基にモデルコースを含む「遠足企画書」を作成し、送付した。

 今年度は、8日の菜の花まつり会場で遠足の聖地宣言を行うのを皮切りに、横断幕やパンフレット等のPRグッズを制作、巾着田内の施設整備として、木製トラス橋「あいあい橋」の老朽化した床板とそれを支える根太の全面張替え、老朽化したログトイレの改修、高麗郷古民家裏山整備として枯損木の伐採、間伐、遊歩道の整備、鯉のぼり購入、日和田山整備事業として間伐、山道整備、案内看板設置、駒高公衆トイレ改築工事などを行う。

 8日のセレモニーは午前11時半から。谷ケ﨑照雄市長による「遠足の聖地宣言」に続き、くす玉開扉、アドバルーン掲揚、ミニコンサートのほか、幼児や小学校低学年児童を対象に、巾着田を出発し高麗川遊歩道などを歩く「ミニ遠足」などを行う。