飯能市長選 大久保、椙田氏の保守争い

 任期満了(8月7日)に伴う、飯能市長選挙は現段階で、2選をめざす現職大久保勝市長(64)と、新人で飯能市議の椙田博史氏(53)(5期)の保守2人が立候補を表明している。

 椙田氏とは別に、飯能市議会の現職市議として取り沙汰されていた加涌弘貴氏(59)(5期)については、市長選への出馬は見送り、4月市議選に全精力を傾注する。

 現段階で8月市長選の構図は、保守同士の一騎打ち。共産党は候補擁立について明確な意思表示はしておらず、参戦するかどうかは不明。まずは、目前の市議選に集中する構え。

 大久保氏は、市議会3月定例会一般質問での中元太議員(公明)の出馬意思の問いに対し、「市民のために大汗をかくことを念頭に私はやってきた。メッツァを筆頭に飯能河原の再生、パスポートセンターの設置、女性と子どもにやさしいまちなどに取り組んだ」と4年間の実績を強調。

 「1年ごとに成果が出ないと、消滅可能性都市に戻ってしまう。この1年で発展都市へすると発信した。この1年というのは8月以降も入っている。来期もこの私で良ければ、市政のために大汗をかきたい」と述べ、市政運営に引き続き強い意欲を見せる。

 一方、椙田氏についても自身の一般質問で「私の一般質問はこれで最後。今期を持って市議会議員を卒業しようという決意なので、また違った形でまちづくりに励めればいいなと思っている」と明かし、その後、「住民満足度の高いまちにしたい」などとして、市長選への初挑戦を表明した。