「阿須ガード」の早期拡幅を 沿線4自治会が結束
飯能市の南側、入間川右岸の丘陵沿いを東西に延びる県道富岡入間線の整備促進を目的に、沿線4自治会で組織された「県道富岡入間線道路整備促進協議会」(山﨑眞一会長)の定期総会がこのほど、阿須自治会館で開かれ、会則、新役員が全会一致で承認された。
同線は、入間市鍵山から飯能市南部の加治丘陵の裾野を通過、東京都青梅市に至る全長約9・4キロメートルの主要幹線。
このうち、約4・5キロメートルが飯能市分で、特にJR八高線に沿うように北進してくる県道二本木飯能線が交わる「阿須交差点」は、所沢や青梅方面を結束する交通の要衝となっており、朝夕の交通ラッシュはもちろん、普段でも通過車両は多い。
その阿須交差点から約200~300メートルほど東に進んだ付近にあるのが、同促進協立ち上げの主因となったJR八高線と富岡入間線が立体交差する「阿須ガード」。
同ガードは20メートルたらずの長さだが、幅員が5・5メートルと非常に狭く、大型車両が対向してくると、すれ違いが出来ないために、一般車両はガード手前で一旦停車して、やり過ごさなければならず、円滑な通行に支障をきたしている。
さらに、ガード内は車両から歩行者を防護する歩道が未整備なため、付近住民は身をすくめながら早足で通り抜けるなど、危険と隣り合わせの状況下にある。
道路整備促進協は、地元の阿須地区だけでなく、沿線自治会の長年の課題である阿須ガードの改良などを県など関係機関に働きかける目的で、一昨年11月に設立された。阿須、落合、前ヶ貫、岩渕の4自治会から5人ずつ選出された委員で構成され、昨年4月には同ガードの早急な拡幅を求める要望書を飯能県土整備事務所に提出した。
今総会の議題は、会則と新役員の承認が主。会則には組織、「阿須、落合、前ヶ貫、岩渕地区内を通過する県道富岡入間線の道路整備の促進を図る」とした目的、そのための実施事業などが盛り込まれた。
今後、道路整備促進協は長年の住民悲願である阿須ガードの早期拡幅とともに、激しい交通量から歩行者の生命を守るための歩道整備、信号機設置なども県などに働きかけていく。