飯能師走議会が閉会 市長、メッツァで締め括る
飯能市議会12月定例会(砂長恒夫議長)は9日、4億4325万7000円を追加して総額を310億9740万4000円とする平成28年度一般会計補正予算案や議員報酬引き上げ、市長・副市長・教育長と職員給与改定議案など26議案と、最終日の市長追加提出4議案、議員提出2議案の合計32案件を可決、閉会した。
議案審議を付託されていた総務・厚生文教・経済建設委員会の各委員長がそれぞれの審議結果を報告後、質疑・討論・採決が行われた。討論対象となった議案は、事業系一般廃棄物の処分手数料を引き上げる「市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部改正」と、市農業委員会委員の定数改定のための「市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例」の2議案。
このうち、前者について、反対討論を滝沢修議員(共産党)が、後者については反対討論を滝沢議員、賛成討論を武藤文夫議員(緑の会1)がそれぞれ行った。
廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部改正は、クリーンセンターに搬入する際の事業系ごみの処分手数料について、現行10キロ当たり100円を2倍の200円にし、無料だった10キログラム未満については10キログラムとして料金を徴収しようとするもの。施行時期は平成30年1月1日。
滝沢議員は、この条例改正議案の反対意見に立ち、「値上げは、クリーンセンター建て替えによる維持管理費の増加が根拠。個人事業所などから出るごみ処理費が、一気に2倍になっては営業に大きな影響が出る」などと主張した。
採決の結果、市長・議員提出の全議案が可決された。
▽大久保勝市長の閉会挨拶
「メッツァに関する記者発表に同席した。発表では、メッツァは北欧のライフスタイルを体験できる『メッツァビレッジ』と、ムーミン物語を主題とした『ムーミンバレーパーク』の2つで構成され、施設の敷地面積は東京ドーム約5個分の25・7ヘクタール、建築面積は約1万3000平方メートルで、来年春の着工予定。
メッツァビレッジは、日常的にお越し頂ける自然豊かな公園機能を維持し、自然を身近に感じられる施設やアクティビティを展開し、平成30年秋の開業を予定している。
ムーミンバレーパークは、ムーミン一家とその仲間たちの出会い、ムーミン屋敷や複数のアトラクション、物語に登場する灯台や水浴び小屋のほか、原作者のトーベ・ヤンソン氏の思いを感じられる施設などが計画され、平成31年春のグランドオープンを予定しているとのこと。
本市へのメッツァの建設を市民の皆さんも大変喜び、メッツァができるということの大きな実感を得たと思う。このメッツァ事業が大成功し、飯能市民はもちろん、国内、世界の人々に末長く愛されるパークとなることを切に願う」。