栄えある飯能市褒賞 15人2団体など表彰

地方自治功績など1部式典での受賞者

 飯能市は「文化の日」の3日、市表彰規程(昭和45年4月制定)に基づく平成28年度市表彰式を市役所で挙行、地方自治や社会福祉など各分野で特に功績著しい個人・団体に賞状を授与し、称えた。市の褒賞ともいえる今年の受賞者は、15人2団体と90歳247人のほか、感謝状贈呈として多額寄付者1人。

 市表彰は市役所別館で午前10時から行われ、市民憲章斉唱後、大久保勝市長が「素晴らしい天気、雲が一つもない。まさに皆様方の受賞を天までお祝いしている。今飯能市は日本で一番勢いがあるといわれている。人口も3か月連続でプラスになった。これも皆様方のお力の賜物と思っている。皆様方はあらゆる分野で身を挺して飯能市発展のため、尽くして下さった方々」と式辞を述べた。

 ▽地方自治▽消防・水防▽社会福祉▽保健衛生▽産業振興▽教育・文化・体育などの表彰区分で同市長がそれぞれ賞状を授与。受賞者を代表して細田吉春氏(産業の開発振興に貢献)が「身に余る光栄。今回の表彰を一つの契機にし、より積極的に市の事業活動に参画することで明るい飯能、住み良い飯能の発展のために鋭意取り組んでいきたい」と謝辞を。

 来賓挨拶では、砂長恒夫市議会議長が「皆様は各分野で人一倍の努力を重ねられ、今日はそうした功績に対しての表彰。この表彰を機にこれからも市のためにさらにご尽力を賜りたい」、内沼博史県議が「今日、このような形が飯能市が発展しているのは、皆様方の努力の現れ」などと受賞者を称えた。

 飯能市表彰受賞者は次のとおり(年齢90歳到達者除く)。敬称略。

地方自治】▽木﨑稔(上赤工)=農業委員会委員。地域農業の発展、農地の適正利用等に尽力【消防・水防】▽宇野雄一(岩沢)=飯能消防団第6分団長として地域住民に信頼される消防団づくりに貢献▽川口隆利(下名栗)=飯能消防団第11分団長として地域住民に信頼される消防団づくりに貢献▽塩ノ谷正俊(岩沢)=飯能消防団第10分団長として地域住民に信頼される消防団づくりに貢献【社会福祉】浅見博市(吾野)=民生委員・児童委員とし地域住民の福祉向上に尽力【保健衛生】▽長谷川英子(青木)=市母子愛育会班員として保健衛生の向上に尽力【産業】▽大附富義(川寺)=飯能工友会正副会長として商工業の振興に尽力▽小久保武男(岩沢)=果樹等の生産に携わり農業の振興、普及に尽力▽田辺俊二(宮沢)=茶の生産に携わり農業の振興に尽力▽細田吉春(山手町)=飯能商工会議所、業界の役員として商工業の振興に尽力▽吉田武明(稲荷町)=飯能商工会議所役員、業界の組合等の役員として商工業の振興に尽力【教育、文化、体育】▽町田多加次(八幡町)=文学同人の指導者、編集者として文化の振興に尽力。市新図書館設計検討委員会委員を務めるなど文化向上への功績が顕著。

 【広く社会に貢献し、年齢満90歳に達した】▽247人【その他特に表彰に値すると認められた】▽新井里沙(笠縫)=市内の交通事故で心肺停止状態だった男性に気道確保、マッサージなど的確に行動し、人命救助▽市川すみ子(川寺)=市内の交通事故で心肺停止状態だった男性に迅速な通報を行い、人命救助▽後藤槙壱(原町)=飯能河原の水難事故で川底に沈んでいる男児を発見し、人命救助▽市水道事業協同組合(双柳)=水道設備の維持管理、熊本地震での水道技術者を派遣▽東吾野女性林研「ときめ木」(長沢)=里山の自然を生かした食に関するエコツアー開催など【感謝状】▽田辺實(栄町)=多額の寄付。北欧の雰囲気とムーミンの世界を体験できる施設と連携した観光施設の充実に寄与。