新たなパークゴルフ場整備 上田知事へ要望
日高市下大谷沢のサイボクハムが運営するパークゴルフ場が平成29年5月末に閉場することを受け、日高市パークゴルフ協会(若月一男会長)らが「日高市内に新たなパークゴルフ場を整備して欲しい」と、上田清司知事に要望書と署名簿を提出した。
同パークゴルフ場は県大会の会場にもなっており、日高市には愛好者が多数いることから、「市内に新たな整備を望む」として署名には6000人を超える人々が名を連ねた。
要望書はパークゴルフを愛好する日高市パークゴルフ協会の若月会長、元気会の丸山俊夫代表、粋友会の味田俊雄代表、森崎成喜市議会副議長、吉本新司市議の連名で、小谷野五雄県議の紹介のもと各代表者が県庁を訪ね、上田知事に要望書と署名簿を提出した。
来年5月末にパークゴルフ場を閉場するサイボクハムは、「ハム・ソーセージの製造・販売を休業することなく継続営業し、敷地内の導線や、他に類例のない“工場と店舗の直結型施設”の維持等検討を重ねた結果、現在のパークゴルフ場の場所以外にないとの結論に至り、誠に残念ですが、パークゴルフ場の営業を平成29年5月末をもって終了とさせて頂くこととなりました。平成13年にスタートして以来、お客様や地域の皆様に盛り立てていただきました事を、心より感謝申し上げます」としている。
要望書の内容は次の通り。
【パークゴルフ場整備に関する要望書】
パークゴルフは、子どもからお年寄りまで誰もが手軽にできる身近なスポーツとして、人気を集めており、高齢者を中心に競技人口も増加し続けています。
最近では、公園を利用した手軽なレクリエーションから、次第に娯楽性、競技性を追求するようになってきており、全国各地で大会が開催される程のブームになっております。
厚生労働省が掲げる「健康日本21」にも、運動習慣者の増加が目標の一つとして記されておりますが、パークゴルフは四季折々の自然を肌で感じながら、手軽に短時間で運動ができる素晴らしいスポーツです。
北海道大学が行った調査では、パークゴルフを週に1回以上プレイする高齢者は、体力がついた・足腰が鍛えられた・良質な睡眠をとれるようになった、などの健康増進が報告されており、今後迎える超高齢者社会を前に、健康寿命の延長や医療費の削減にも大きな効果が期待できます。
しかしこの度、日高市にあるますサイボクハムのパークゴルフ場が、平成29年5月に閉鎖することとなりました。同パークゴルフ場は、県内に3か所しかない「国際パークゴルフ協会」公認コースで、埼玉県大会が行われております。年間の延べ利用者数は、2万人から2万5000人の規模を誇っておりますだけに、パークゴルフ場の閉鎖は協会にとっても誠に残念でなりません。
つきましては、県民の健康増進、また地域経済の活性化のためにも、日高市内にパークゴルフ場を整備していただきたく、強く要望いたします。