飯能で「全国路地サミット」 路地の魅力再発見
10月15、16日の2日間に渡り、飯能市のまちなかで開催される第14回「全国路地サミットin飯能」。隆盛だった過去の飯能の路地を再現し、路地が持つ本来の魅力を様々な角度から映し出し、多くの人に路地の価値を再発見してほしいとシンポジウムや路地まつり、エコツアーなど、子どもから大人までが楽しめるイベントが企画されている。
「全国路地サミット」が県内で開催されるのは、平成24年の小鹿野町に続いて2回目となる。まちなかを活性させる様々な取り組みを効果的に推進するため組織されている「飯能まちなかを元気にする会」の「まちなか魅力アップグループ」(鈴木象文リーダー)が中心となって開催にこぎ着けた。
シンポジウムは15日午後1時から同5時まで、飯能信用金庫飯能中央支店別館3階を会場に実施。講師に絵地図師・散歩屋の高橋美江さんを招き、基調講演『「デザイン→絵地図→まち歩き→まちづくり」の輪廻転生物語』を聞く。
その後、事例として、飯能まちなかを元気にする会まちなか魅力アップグループによる「路地を通したまちづくり活動」、飯能地区まちづくり推進委員会の「駅からマップ」、飯能商工会議所青年部の「はんのう路地グルメ」が発表される。
パネルディスカッションでは、「過去・現在・未来をつなぐ」をテーマに一級建築士の浅野正敏さんを座長とし、野内隆裕さん(路地連新潟会長)、吉野国夫さん(ダン計画研究所会長)、司波寛さん(全国路地のまち連絡協議会世話人)、市野彰俊さん(飯能市、中央工学校建築学科講師)が出演する。定員70人(先着順)。参加費500円。
珈琲苑から八千代、高島屋へと抜ける通り「南裏通り」にある矢島工務店の駐車場をメイン会場に行われる「路地まつり」。同工務店や一丁目ひだまり公園前を通行止めにし、路上お絵かき、ベーゴマ、ゴム銃サッカー、折り紙など昔遊びが体験出来る。
15日午後4時から同6時半までメイン会場でアコースティックライブが開催されるほか、南裏通り全域に地口行灯・竹灯りを設置し雰囲気を盛り上げる。
16日は同通りで路地裏マーケット、一丁目岩沢さん山車小屋で祭り囃子体験教室(いずれも午前10時から午後3時)のほか、午前9時半から正午までエコツアー(路地ツアー)「発見!路地探検!~歩いてわくわく食べてうきうき~」が行われる。小町公園集合。参加費は一人1500円で、同日開催の路地グルメのチケット1枚付き。
鈴木リーダーは「路地は人が行き交う生活空間であり、交流の場。そんな路地にスポットを当て、子どもから大人までが幅広く路地に親しんでもらい、本来の魅力を再発見してほしい」と来場を呼び掛けている。
シンポジウム、路地ツアーの申し込みは、まちなかを元気にする会事務局へ電話978・8300(火・木・土曜日午前9時から午後9時まで)またはメールhanno-mgk@bz04.plala.or.jpを。