「用水路の水が溢れそう」記録的大雨の台風9号
飯能市を暴風域に巻き込んだ台風9号で、市域には記録的短時間大雨情報が発表されるなど、市街地を中心に激しい雨が降った。この雨で床下浸水4件、南川地域で道路陥没、各所で道路冠水した。農作物への被害については調査中。
危機管理室が把握している被害は、床下浸水が岩沢・青木各1件、川寺2件の合計4件。
南川地内の林道花桐線(幅員3メートル)が諏訪神社近くで長さ5メートルにわたって陥没し、現在通行止め。市によると、徒歩による通行はでき、今週金曜か土曜には復旧予定。上方に8軒の民家があるが、物資の要請はないという。
また、上名栗の県道秩父上名栗線で山からの土砂が流出し、午後1時頃から通行止めされた。現在は解除されている。
道路冠水は市街地を中心に各所で発生したが、22日は双柳、落合地区などから「道路が冠水した」との情報が寄せられた。
入間川水系の矢颪地内で「用水路の水路が溢れそう」、高麗川水系の井上地内で「用水路の水が溢れそう」、中藤堂西地区で「貯水池(開発に伴う調整池)の水が溢れそう」といった通報が市危機管理室にあった。
記録的短時間大雨情報は、大雨警報発表中に数年に1度しか起こらないような猛烈な雨を観測・分析した時に発表される情報。飯能市については、市役所南側の飯能県土整備事務所が午前5時から午後3時までに213ミリの雨量を観測した。