下加治の吉田靖さん 「日本史から見た精明の歴史」発刊
精明という村の歴史の始まりやそこに棲む人々の暮らしなど、先人たちの足跡を記録として残しておこうと、飯能市下加治の吉田靖さん(88)が精明地区の歴史を1冊にまとめた「日本史から見た精明の歴史」を刊行した。
吉田さんは「これまでの調査、研究してきたものを、人生の集大成として1冊にまとめることが出来た」と話している。
昭和2年9月に入間郡精明村大字小久保生まれ。17歳で陸軍志願、中国・朝鮮に渡る。敗戦し、ロシア軍の捕虜となり3年間強制労働に従事する。
昭和55年、文化新聞社に入社し、コラム「清流」などを執筆。定年退職後、飯能中央公民館などで「郷土史講座」の講師を務める。飯能郷土史研究会副会長、精明郷土史研究会会長歴任した。
今回の刊行は、これまでに公民館で行った講座の内容を元にまとめたもの。内容は序章「精明の風土と歩み」、第1章「原始・狩猟時代」、第2章「古代・高麗郡の創設」、第3章「中世・武士の時代」、第4章「現代・戦争の世紀」、第5章「分村等三大騒動発生」、第6章「教育」、第7章「農業」、第8章「精明の人物」、その他「精明の史跡めぐり」「おらが方のベエベエ弁」。
同著は同市立図書館、郷土館、精明公民館、双柳公民館で見ることが出来る。