リニューアル後、大幅増 日高のふるさと納税
日高市がふるさと納税として実施している「まちづくり寄附金」に、平成27年度は2714件・4728万755円の寄付が寄せられ、前年(52件・293万9950円)の寄付金額と比べ約16倍に跳ね上がった。
昨年9月から寄付者に対する返礼品を市のさまざまな特産品に変更し、インターネットでの手続きやクレジットカード決済を導入するなど内容を大幅にリニューアルしたことが要因。市は「全国から予想以上の反響を頂き寄付額が大幅に増えた。今後も返礼品の開拓などに努めたい」としている。
以前の返礼品は、1万円以上の寄付者に対し1種類の返礼品を送付してきたが、これを市内事業者が扱うさまざまな特産品に変更し、寄付者が1万円以上の寄付額に応じて選ぶことができるように。また、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」を利用してインターネットで24時間、全国どこからでも寄付の申し込みができるようにし、クレジットカードでの決済を導入した。
返礼品はサイボクハム、加藤牧場、西武酪農乳業、長澤酒造、弓削多醤油、栗こま娘本舗亀屋、備前屋、サンドラなど地元事業者と提携し、季節に応じた限定品なども取り入れた。リニューアル以降、市外からの寄付件数・金額が大幅に上昇し、「返礼品が魅力的」との声が多数寄せられている。
平成22年度から始まった同寄附金は、市が所有する古民家を拠点に高麗郷の魅力アップのために活用する「高麗郷魅力アップ作戦」、高麗郡建郡1300年の記念事業に活用する「高麗郡1300年を応援しよう」。
さらに、次代担う子どもたちの心の成長を育むため学校図書室や図書館への図書購入費として活用する「子どもたちの心に残る本をおくろう」、市内で活動するボランティア団体を支援する「ボランティア活動を応援しよう」の4つの事業メニューを用意。
平成27年度は寄付金のうち500万円を高麗郡建郡1300年記念事業へ活用し、同年度末の寄付金残高は6351万1205円となった。
市担当者は「リニューアル以降、予想を上回る反響を頂き感謝している。新たな返礼品を開拓していけるよう努めたい」とし、今年度は事業メニューの見直しも進めるとしている。