阿須ガード拡幅改良開始 4年1か月終日通行止め
飯能市阿須の県道富岡入間線がJR八高線をくぐる箇所「阿須ガード」の拡幅事業に伴い、9月11日午後2時から県道富岡入間線が終日全面通行止めに入った。ガード拡幅は、埼玉県とJR東日本が進めている令和10年3月までの長期事業。県道富岡入間線の通行止めは、同9年9月までの4年1か月に及ぶ。
阿須ガードは、市民体育館や駿河台大学がある市南部の阿須地区や落合地区、岩渕地区を通過して東京都へ通じる県道富岡入間線がJR八高線で交差する箇所。
ガード部の長さは約20メートルと短いが、幅員については5・5メートルと狭い。大型車が通行すると、対向車はガードの手前での待機を余儀なくされ、ガードを通り抜ける歩行者についてもすぐ脇を通過する車両で危険が伴っていた。
こうしたことから、地元阿須地区や沿線の落合地区など周辺4自治会については、狭幅員の阿須ガードの改良、歩道設置など県道富岡入間線の沿線整備を推進するための道路整備促進協議会を立ち上げ、飯能県土整備事務所、飯能市へ働きかけていた。
阿須ガードの拡幅事業では、現況5・5メートルの幅員を2倍以上の12メートルに広げる。12メートルの構成は車道6メートル、路肩1メートル、歩道5メートル。歩道については両側にそれぞれ2・5メートル設けられる計画。八高線の運行に支障がない工事は日中、影響が及びそうな作業については終電後の夜間に行われる。
この拡幅事業に伴い、県道富岡入間線は阿須ガードの東西で通行止めの措置が取られている。
通行止め区間は、県道富岡入間線が市の都市計画道路阿須小久保線と丁字路で交差する付近から阿須ガードを過ぎて阿須交差点までの間。
これにより、県道富岡入間線の東、入間市方面からの車両は駿河台大学前付近で右折し、阿須小久保線方面へ。また、阿須交差点の西、落合地区側(東京都青梅方面)から東進してきた車両については、阿須交差点が通過できないため、左右どちらかの県道二本木飯能線へ進路をとる。
4年1か月に及ぶ通行止め期間中、県道富岡入間線、阿須地区周辺の生活道路への車両の流入を抑制するため、国道や他県道へ迂回するよう呼び掛けられている。迂回ルートについては、県ホームページで提示。車両を飯能市街地の外側に振り分ける広域迂回、阿須ガード手前で阿須小久保線や二本木飯能線などを使う地区内迂回が示されている。
阿須地区の県道富岡入間線沿いには阿須運動公園、市民体育館など市の体育施設、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園、駿河台大学、さらには商業施設が立地し、近年の交通量は増加傾向にある。
工事内容、迂回路等に関する問い合わせは、飯能県土整備事務所道路環境担当(973・0940)へ。