「地元飯能に貢献したい」 K-1王者レオナ・ペタスさん

チャンピオンベルトを持参し、町田副市長(左)と共にガッツポーズするレオナさん

 飯能市在住で「K-1 WORLD GP」スーパー・フェザー級(60キロ以下)王者となった格闘家のレオナ・ペタスさん(本名・加藤玲於奈さん)(30)がこのほど、飯能市役所を訪ね、町田守弘副市長に活躍を報告した。レオナさんは昨年9月、前王者の武尊(たける)選手が返上した同階級のベルトを争う「第5代王座決定トーナメント」に出場し、王者に輝いた。市役所訪問時にはチャンピオンベルトを持参し、「今後、地元のために何か役に立つことができたら」などと語った。

 レオナさんは幼少期を飯能、学生時代を入間市で過ごし、現在は主に飯能で暮らす。小・中学生時代はサッカーに励んでいたが、弟で同じく格闘家の加藤虎於奈さんが空手をしていたのに影響を受け、高校から格闘技の道へ。

 かつてK-1を沸かせた空手家・キックボクサーのニコラス・ペタスさんのもとで練習に励み、3年後にプロデビュー。師匠の名をもらい、レオナ・ペタスのリングネームを名乗っている。

 プロ格闘家となってからは、強烈な右ストレートを武器に「石の拳」の異名を持ち、立ち技格闘技「Krush」で活躍。2019年に第9代Krushスーパー・フェザー級王座を獲得した。

 その後、K-1 WORLD GPに進出し、2021年3月に行われたスーパー・フェザー級タイトルマッチで王者の武尊選手に挑戦するがKOで敗れた。

 昨年、武尊選手が格闘家として無期限休養を発表し、王座を返上したため開催された9月の「第5代王座決定トーナメント」に出場し、決勝で朝久裕貴選手に3-0で判定勝ちし第5代王者に輝いた。

 市役所訪問にあたっては、町田副市長、中村力教育長、新井洋一郎教育部長が迎え、紹介者として、市議会の関田直子副議長、武田一宏議員が同席した。

 レオナさんは「昨年9月にK-1チャンピオンになることができ、このような形で地元にご挨拶ができることを光栄に思う」と述べ、これまでの活躍を報告。

 プロ格闘家になって11年。1日5~6時間の厳しい練習を続けてきた努力が実を結び、「試合を勝ち抜くのは本当に厳しいが、あきらめなければ結果につながると信じてやってきた。これからもベルトを持ち続けられるように頑張っていきたい」と語り、町田副市長は「身近にこのようなすごい選手がいるというのは、市民にとっても誇り。今後も活躍を期待しています」と述べた。

 私生活では犬が好きで、キャンプや釣りなどのアウトドアが趣味というレオナさん。自然に囲まれた飯能の環境を気に入っており、「観光面のPRなど、飯能に貢献できるような活動もしていけたら」と笑顔を見せた。