松福院のセンダンバボダイジュ 黄色い無数の花びら

松福院境内にあるセンダンバボダイジュ。手前は佐々木住職

 日高市北平沢の天台宗松福院(佐々木良亨住職)の境内で、センダンバボダイジュ(栴檀葉菩提樹)の花が見頃を迎えている。

 センダンバボダイジュはムクロジ科の落葉高木で、中国原産で仏教と共に日本に伝来したとされ、和名はモクゲンジ。

 同寺によると、昭和15年の「紀元二千六百年」記念として飯能仏教会から地区内の寺院に苗が配布されたという。

 当初は小さな苗だったが、それから80年以上が経ち、現在の樹高は10メートルほど、本堂前に立派に枝を広げ、初夏になると枝先に小さな黄色い花を穂のように咲かせる。

日高市の「郷土の樹」にも選定されており、同寺では落ちた種から苗を育て、他の場所に植えたり、県内の寺院などにも配布することもあるという。

 6月一杯が見頃と思われ、佐々木住職は「毎年、この季節になると花を見に立ち寄る方も多い。楽しんで頂けたら」と話している。