「ひまわりブローチ」でウクライナ支援 「にこにこハウス」(稲荷町)

手作りのブローチを紹介するスタッフ

 飯能市稲荷町で福祉レストランや工房を運営する合同会社悠にこにこハウス(佐藤智恵美代表)は、スタッフが製作した「ひまわりブローチ」を販売し、売り上げの一部をウクライナ支援に充てる取り組みを行っている。

 これまでに集まった支援金15万2440円を20日、飯能市役所を通じて日本赤十字社へ送った。

 にこにこハウスは、平成26年4月に開所した就労継続支援事業所。西川材を使ってリニューアルしたマンション1階のスペースで福祉レストラン「にこにこハウス」を運営し、地元で仕入れた食材で日替わりランチを提供。

 また、織物などのものづくりを行う工房「niconikobo」も併設し、スタッフがいきいきと働いている。

 工房では、夏に向けた新商品としてヒマワリをモチーフにひまわりブローチの製作・販売を4月から開始。

 同時に、長期化するロシアのウクライナ侵攻を受け「自分たちのできることでウクライナを支援できないか」との声が上がり、ヒマワリがウクライナの国花ということもあり、このブローチを活用した支援募金を開始した。

 ブローチはフェルト生地を素材に一つ一つ手作業で作られ、直径約6センチ、ピンやクリップで衣服に留められるほか、ゴムを付けて髪留めタイプにしたものもあり、これまでに500個以上を製作した。

 1個500円で販売し、うち300円をウクライナ支援に充てており、にこにこハウスのほか、市内の福祉関係事業所、商店、飲食店などでも扱ってもらい、今月16日までに443個を販売した。

 ここで一度集計し、売り上げの一部や募金を合わせ、計15万2440円を市役所窓口を通じて日赤へ送った。

 にこにこハウス代表の佐藤さんは「ウクライナ侵攻が始まり、この問題に無関心ではなく、少しでも平和が戻って来るようにとの願いを込めて、支援募金を始めた。スタッフが心を込めて作ったひまわりブローチがたくさんの方の手にわたり、予想以上の支援の輪が広がったことに感謝しています」と話している。

 ブローチの在庫は若干あり。問い合わせは、にこにこハウス978・9222へ。