市民プールのリニューアル完了 水深変え小中学校授業にも活用

水深を変え3つに分割された50メートルプール

 日高市が昨年10月から進めていた市民プール(南平沢)の改修工事が完了した。従来の50メートルプールを3つに分割して水深を変えることで、小学生低学年から中学生までのプールの授業で活用できるようにしたほか、日除け屋根や遮熱シートを設置するなど、各所に猛暑対策を施した。

 6月から高麗川小・中学校のプール授業を実施し、夏休み期間中の7月22日から8月31日まで一般開放する。

 市民プールは50メートルプール、すべり台のついた幼児用プール、休憩所、管理棟、男女更衣室・トイレなどからなり、昭和53年にオープン。40年以上が経過し、老朽化が進んだことから、市は昨年10月に集約化改修工事に着手した。

 改修にあたっては、施設分離型の小中一貫教育を進めている高麗川小学校と高麗川中学校のプールについても老朽化が進んでいることから、両校の中間に位置する市民プールを両校のプールの授業に活用できるようにした。

 50メートルプールを水深80センチの20メートルプール、水深100センチの25メートルプール、水深110~130センチの50メートルプールの3つのプールに分割し、学年や泳力に応じて使い分けられるようにした。

 幼児用プールは水深10~50センチ。炎天下で熱くなりがちだったプールサイドの床は、全面的に遮熱塗装を行い遮熱シートを敷いた。休憩スペースを3か所設けいずれも日除け屋根を設置するなど、猛暑対策を施した。

 このほか、シャワーや洗眼設備を新しくし、管理棟、男女更衣室・トイレなどは明るく清潔感があるよう全面的にリニューアル。また、外周には目隠しフェンスを設け、入口にはゲート状の看板を設置、小学生が授業の際に安全に出入りできるよう北側の市道接続部にも入口を設けた。

 使用料についてはこれまで、一般200円、小中学生と未就学児は無料としていたが、リニューアル後の使用料については、一般300円、小中学生100円、未就学児無料に改定される。

 市は使用料改定について、受益者負担の原則に基づき、市民プールの維持・管理・運営に要する経費や利用者数などをもとに算定したとしている。