マルトクカフェ 地元素材生かした「天覧山ぷりん」 県新商品アワードで入賞

認定証やパンフレットを手にする小室さん(右)と田中さん

 飯能銀座商店街にある「マルトクカフェ」で製造・販売している「天覧山ぷりん」が、埼玉県物産観光協会主催の「埼玉県新商品AWARD(アワード)2021」で入賞した。

 同協会は、「日々新しく生まれる魅力的な県産品や生産者の思いを『SAITAMA BRAND(サイタマブランド)』として発信し、多くの人々に知ってもらいたい」という思いで「埼玉県新商品AWARD」を立ち上げた。

 第2回目となる2021年度は、2020年9月から1年間の間に新発売した商品を対象に55点の応募があり、味覚や視覚検査など厳正な審査を経て各賞が決定した。

 今回入賞した「天覧山ぷりん」は、昔ながらのなめらかでしっかりした食感と味わいが特徴。西原ファーム(下川崎)の平飼い卵、新鮮な牛乳、砂糖のみで作ったシンプルながらも贅沢な味わいが楽しめる。「卵の濃い味わいがする」「懐かしいプリン」などと老若男女問わず幅広い客層から支持されているという。

 プリンが山の形に似ていること、飯能といえば天覧山ということから名付け、瓶のふたに描かれているロゴマークは、市内在住の画家・福本ちかさんに依頼したもので、山や木、鳥、プリンなどがデザインされている。

 カフェの目玉商品として、また飯能土産にもなるような商品を目指し、試作を重ねたというスタッフで管理栄養士の田中祥子さん(38)は、「昔ながらのしっかりとした味わいで、どなたでも食べやすいプリンに仕上げた」と話す。

 西川材を使ってリノベーションし、ぬくもりを感じられる雰囲気の同店は、素材にこだわったメニューを提供。同店を経営する合同会社マルトクの代表社員・小室舞さん(45)は、プリンに限らず、ランチ提供しているメニューの材料なども市内の店舗や生産者から仕入れており、地域の繋がりを大切にしたいと思っているという。

 「今回受賞した『天覧山ぷりん』も、地元産のものを活かした新商品ということや、デザイン性などが評価されたのでは。受賞はもちろん、47都道府県のオススメ手土産を紹介するクレアという雑誌のWEB版にも取り上げられるなど、高く評価されてとても嬉しい」と話し、「今は、登山などで飯能を訪れた方に記念に手にとってもらえるような、カフェオリジナルのグッズを開発中なんです」と今後の展望を述べた。

 「天覧山ぷりん」は360円で販売。テイクアウト可。営業時間は午前10時から午後4時まで、ランチは午前11時から午後2時まで。定休日が日・月曜日。問い合わせは、978・7776へ。