非行防止寸劇用イラスト制作 大川学園高校芸術部に感謝状
飯能署(松崎直樹署)は、同署と同署少年非行防止ボランティア連絡会(平澤淳会長)が管内の小学3年生を対象に実施している「フレンドリースクール」の寸劇用イラストを制作した大川学園高校芸術部に感謝状を贈った。
管内の各小学校を回り小学3年生に寸劇を披露するフレンドリースクールは、平成13年から実施され、寸劇の内容は、小学3年生が友人に誘われて店の商品を万引きし、親と一緒に店員に謝罪し心から反省する、というもの。
万引きや非行防止について、子ども同士や家庭で話し合うことを目的としている。コロナ禍のため、昨年度は寸劇を撮影したDVD映像を各校で上映し、啓発を図った。
寸劇に登場するイラストは開始から約20年間、同じものを使っていたが、長年の使用で劣化が目立っていたことから一新。
過去にも犯罪被害防止ポスターの制作を手掛けた大川学園高校芸術部に制作を依頼し、部員たちが協力して4つの場面をアクリル絵の具で画用紙に描いた。
飯能署で行われた感謝状贈呈式には、北野哲校長、芸術部顧問の由谷真菜香教諭と部員3人が出席、松崎署長から感謝状が贈られた。
3年生の原田菜々さん、大江煌さんは、「万引きは悪いことだよ、というのを表現できるように暗い影をつけるなど心掛けた。協力して描くことができた」と語った。
松崎署長は、「フレンドリースクールは、万引きなどをした際、店員、保護者、そして自分がどんな気持ちになるのかを一緒に考えるための機会を提供する重要な活動。大川学園高校芸術部の皆さんのご協力により、より効果的なものとすることができた」と感謝した。