「日高音頭」「日高小唄」再録 デジタルリマスターで後世に 日高市観光協会
日高市観光協会(加藤克美会長)は、日高市の市制施行30周年を記念し、市民に親しまれている「日高音頭」「日高小唄」の音質を改良したものに加え、新たに制作した楽曲「SUNSUNひだか日和」を収録したCD約1000枚を制作した。
新曲の振り付けも動画で公開しており、日頃の健康体操やダンスとして楽しんでもらうとともに、コロナが収束したら音頭・小唄と合わせて地域の盆踊りやイベント等での活用を、と呼びかけている。
「日高音頭」は昭和47年に当時の日高町観光協会が制作したもので、歌詞の異なる男声版と女性版の2つのバージョンが存在。また、「日高小唄」は昭和52年、地域の小唄などを多く手掛けた野口家嗣氏・関口重夫氏の作詞作曲により制作された。
いずれも歌詞に市内の名所旧跡が多数登場し、振り付けとともに今も市内の盆踊りや小学校の行事などで踊り継がれ、市民に親しまれているという。
現存する音源は制作当時のレコードや録音したカセットテープしかなく、その数も少ないことから、観光協会は市制施行30周年に合わせて音源をCDにして後世に残したいと企画。デジタルリマスターにより音質を向上させたものを収録した。
また、子どもたちにも親しめる新曲をと、「SUNSUNひだか日和」を制作。会員から歌詞のキーワードを募集し、観光協会と縁があり日高市のイベントでライブを行った経験のある音楽ユニット「アンダーパス!」が作詞作曲を手掛け、和のテイストを盛り込んだ曲調に仕上げた。
歌詞には約1300年前に高句麗からの渡来人が開拓した地域の歴史、社寺、横手渓谷、巾着田、日和田山、日光街道杉並木、白銀平などの名所が盛り込まれ、曲に合わせて振り付けも考案し、動画で公開した。
このほど、加藤会長、鯉沼文夫副会長、和田貴弘実行委員が谷ケ﨑照雄市長にCDを持参し、加藤会長は「コロナ禍で多くの行事が中止となる中、観光協会として少しでも日高市を明るくしたいと、市制施行30周年に合わせた記念事業として制作した。日高音頭・日高小唄は、多くの方が覚えていらっしゃると思う。また、新しい曲は子どもたちに親しんでもらえるようなものを、と制作した。ぜひ皆さんに色々な形で活用してもらえたら」と話した。
新曲の振り付け動画を視聴した谷ケ﨑市長は「高齢者の方々の健康体操としても活用できるのでは。地域への愛着を持ってもらうため、子どもたちにも踊ってほしい」と話した。
CDは無償で会員に配布するほか、活用を希望する市民や団体などにも提供を検討するという。問い合わせは、市観光協会事務局(日高市産業振興課内)989・2111へ。
SUNSUNひだか日和の曲や振り付け動画は、日高市観光協会のYouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UClM9eV8biuFS3ihky5pTIQgから視聴可能。