駿大駅伝部 箱根出場、市長へ報告 「市民ともども大喜び」

新井市長に結果を報告した(右から)今井、徳本監督、阪本、清野選手

 10月に行われた箱根駅伝予選会で8位に入り、来年1月2、3日に行われる本戦に出場する飯能市阿須の駿河台大学駅伝部が17日、飯能市役所を訪ね、新井重治市長に箱根駅伝出場を報告した。

 同大学の入江孝信理事長、大森一宏学長、徳本一善監督、阪本大貴主将、今井隆生選手、清野大成選手が訪問し、念願の本戦出場への意気込みや地元関係者や市民への感謝を述べた。

 市長応接室で迎えたのは、新井市長、中村力教育長、部課長会の佐野勇会長、生涯学習スポーツ部の大野悟部長。

 はじめに入江理事長が、「これまでは学連選抜だったが、多くの人々の応援が力になり、今回初めて全員で走らせて頂くことになった。コロナ禍ということで練習が制限される中、市内を走る際など地域の方々には大変温かい目で見守り応援して頂いた。そのことが結果として本選出場に繋がったと思う。また、庁舎には大きな横断幕まで出して頂き、感謝している。引き続きの応援もぜひお願いしたい」と挨拶。

 大森学長も声援に感謝し、「念願を果たすことができた。本戦でも懸命に走ってくれることと思っている」と述べた。

 チームを箱根に導いた徳本監督は、「部員が増え、練習場所の確保が難しい中、飯能市には選手が思い切り走れるよう場所の協力をして頂き、感謝してもしきれないほど。これから本番ということで、まずはしっかりたすきをつないで走り、次回も連続出場、さらにはシード権とまだまだ高い目標がある。今後も頑張っていきたい」と話した。

 選手をまとめる阪本主将は、「箱根駅伝初出場という大きな目標を達成することができ、本戦では名前だけでなく記憶に残るような走りをして、皆さんに感謝を伝えたい」。

 中学校体育教師だった今井選手は、「自己啓発等休業」制度を利用し編入学したことに触れ、「この2年間学んだことを、来年4月から現場に行って還元したい。飯能市の子どもたちからもたくさんの応援メッセージをもらっていて、私自身の力になっている。箱根を走る姿を見せ、何かメッセージが伝わればいいなと思う」。

 地元飯能南高校出身の清野選手は、「箱根駅伝では、駿河台大学の新しい歴史を良い形で残したい。コロナ禍の中、元気な姿を見せたい」などとそれぞれ決意を語った。

 報告を受けた新井市長は、「箱根駅伝本戦出場、誠におめでとうございます。市民ともども大喜びをしている。予選会の結果が出るまで、ドキドキしながらテレビを見ていた。第8位で本戦出場を決めた瞬間は、本当に嬉しく感じた。市民がコロナ禍で疲弊した中にあって、素晴らしいニュースを届けていただき、改めて感謝申し上げる」と祝福。

 「私は岩沢に住んでいるので、阿須運動公園の外周道路を活用して練習しているというのを拝見していた。来年の1月2日、3日にテレビで見るのが今から楽しみ。ぜひ、初出場らしく元気よく走って下さい」と激励した。