バーチャル飯能まつり2021 アプリのAR機能活用 山車・巨大パネル展示
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2年連続で中止となった秋の「飯能まつり」に代わり、「バーチャル飯能まつり2021」が11月6日、7日の2日間開催される。地元商店街の有志などが実行委員会を組織して企画し、昨年に続き2回目の開催。
本来のまつり開催日に合わせ、山車の展示やスマートフォンアプリのAR(拡張現実)機能を使ったバーチャル体験、食べ歩き企画などを通して、祭りの雰囲気を演出する。
バーチャル飯能まつりでは、「バーチャルとリアルの融合」として、スマートフォンアプリ「COCOAR(ココアル)」を活用。
アプリで読み込むとポスターの写真が動き出すといった昨年のノウハウをもとに、今年は「山車・巨大パネル展示」「まち巡り×AR×宝探し“なぞの外道と宝の地図”」「ていくあうと飯能まつり」「飯能まつり写真展」といったユニークな企画を用意する。
祭りの花型となる山車を主役にした「山車・巨大パネル展示」では、囃子連の協力を得て、山車を保管している山車蔵の前などのスペースに山車を展示。夜は山車のライトアップを行う場所も設ける予定。
また、巨大パネル(4×2・5メートル)には11か町の山車を印刷、アプリで読み込むと各山車の動画が動き出し、その前に立って撮影ができる。SNS映えのする動画スポットとして2か所設置予定。
「まち巡り×AR×宝探し“なぞの外道と宝の地図”」は、アプリのAR機能を利用して謎を解いていくイベント。「難易度が高く設定され、謎解きマニアも満足の内容」としながらも、謎解き初心者や子どもたちにも楽しんでもらうため、参加者にはフードクーポンを配布し、同時開催の「ていくあうと飯能まつり」協力店舗で品物を買うと、包装紙にヒントが見られるウェブサイトへのQRコードが印刷されている。
簡易モードとして「なぞの外道と宝の地図For kids」も用意し、幅広い年齢層に楽しんでもらえるようにする。
「ていくあうと飯能まつり」は、協力店舗が食べ歩きができるテイクアウトメニューを提供し、参加者に食べ歩きをしながら謎解きなどを楽しんでもらうもの。着物や半纏を着て本部に来た人には300円分のフードクーポンを配布する。協力店舗は20店舗を予定。
「飯能まつり写真展」は、Facebook、Twitter、Instagramなどで思い出の飯能まつりの写真を投稿してもらい、各所に掲示する写真展。写真投稿はハッシュタグ「#バーチャル飯能まつり」を付け、今月31日まで募集している。
このほか、飯能まつりでおなじみの「外道」の面をモチーフに、使いやすいLINEスタンプを作成。売り上げは来年の飯能まつり運営に全額寄付する予定としている。
開催にあたってはクラウドファンディングでの支援を募集しており、山車乗り体験、駅前電光掲示板への名前の掲載、オリジナルスマホ待ち受け画像、オリジナル手ぬぐい、飯能銘菓「げどう」のバーチャル飯能まつりオリジナルバージョン、オリジナル半纏などの返礼品を用意している。
25日には実行委員会のメンバーが飯能市の新井重治市長を訪ね、準備状況などを報告。同まつり実行委員長の荒井淳次さんは「コロナ禍で落ち込んだまちを活性化させたい、飯能まつりの灯を消したくない、という想いで仲間と作った企画。多くの方に少しでもまつりの雰囲気を味わっていただきたい」と参加を呼びかけている。