飯能河原 きょう、立ち入り規制解除 一部除きバーベキュー禁止
新型コロナ感染症拡大防止のため、8月7日から一切の立ち入りが禁止されていた飯能河原について、飯能市はきょう6日正午をもって規制解除する。9月30日の緊急事態宣言解除に伴う対応。
閉鎖が解除されるエリアは、堰から割岩橋までの間。県が遊歩道工事等を実施する岩根橋から堰まで、割岩橋から矢久橋までの河川区域については、引き続き立ち入り禁止措置となる。
閉鎖解除される飯能河原だが、新型コロナウイルス感染防止、近隣住民の生活環境への配慮のため、同日付けでバーベキューについてはエリアを指定し、その範囲内でのみ可能とした。
バーベキュー可能エリアは、左岸側公衆トイレ(中央公民館下)前方の河原の一部。それ以外の飯能河原での火気を使った調理、飲食については禁止と定めた。
バーベキュー客がやってきた場合、市が管理を委託しているシルバー人材センターのスタッフが指定エリアへと誘導して、禁止エリアでのバーベキューを行わないよう協力を求める。
閉鎖解除エリアであっても、日没以降の飯能河原への立ち入りは禁止とした。これは、夜間におけるゴミの不法投棄や花火などの騒音によるトラブルを防止し、河川環境、河原町や大河原地区など近隣住民の生活環境を保全するための措置。
飯能河原は、駅に近接した手軽な川遊び場として、近隣のみならず、都市部からも利用者がやってくる。現地で食材などが入手できることもあり、バーベキューを楽しむ若者や家族連れなどが大型連休付近を境に秋にかけて、大挙する。
新型コロナウイルス感染者が急拡大し、埼玉県に8月2日緊急事態宣言が発令された。緊急事態宣言中は、旅行や外出など自粛要請が求められていたが、飯能河原とその上下流については、県南東部や都内ナンバーの車で川遊び客が多数訪れた。
市は、緊急事態宣言が発令される前、7月の4連休中に飯能河原で新型コロナの感染防止対策の周知徹底を呼び掛けた。ところが、河原には利用者のほとんどがマスクを着用せずに飲酒に興じるという光景が広がっていた。
感染リスクの高い状況のまま、河原利用を継続させることについて、感染拡大及び地域住民の不安も増幅するなどと判断した市は、飯能県土整備事務所の協力を得て、8月7日、飯能河原とその上下流エリアの河川区域内について、立ち入りを禁止する措置に踏み切った。