高齢者のワクチン接種、7月末までに 「感染防止の要、全庁挙げて取り組む」と日高市長
日高市議会の6月定例会が26日に開会し、谷ケ﨑照雄市長から令和3年度一般会計補正予算、税条例の一部改正、固定資産評価審査委員会条例の一部改正、国民健康保険条例の一部改正、都市公園条例の一部改正、教育委員会委員の任命、専決処分の承認など9議案が提出され、提案説明や子育て世帯生活支援特別給付金給付事業の実施に伴う一般会計補正予算の採決が行われた。
谷ケ﨑市長は開会に伴う挨拶で、市内の新型コロナウイルスの感染状況やワクチン接種の状況について説明、「7月末までに高齢者への接種を終えることができるよう全庁を挙げて取り組む」などとした。
谷ケ﨑市長は、市内の新型コロナ感染症の状況について、「緊急事態宣言が解除された3月の新規感染者数は10人だったが、4月は29人、5月は25日時点で21人の感染者が発生しており、予断を許さない状況にある。市民の皆さんには県境をまたぐ移動、不要不急の外出自粛など様々なお願いをしているが、命と暮らしを守るため、引き続き感染防止対策の取り組みをお願いしたい」と呼びかけた。
ワクチン接種について、「感染防止対策の要となるワクチンだが、国はワクチンの提供について、6月中には高齢者の接種に必要な量を配分する見通しと発表している。現在市には16箱、1万8135回分が配分されており、今後も接種に必要な量が順次配分される見込みとなっている。接種には地域の医療従事者のご協力を頂きながら、5月17日から市内医療機関での個別接種が始まった。また、6月6日からはひだかアリーナをはじめとした公共施設での集団接種を開始する」。
現在の65歳以上の高齢者のワクチン接種の予約状況、接種率については「対象者1万8855人のうち、25日時点で1万4790人、78%の方が予約済みとなっており、2963人、16%の方が1回目の接種を終えている。今後、接種を加速化し、7月末までに接種を希望する高齢者への接種を終えることができるよう全庁を挙げて取り組む」。
また、「基礎疾患を有する方、高齢者施設等に従事する方、60歳から64歳までの方の接種については、6月下旬に接種券を発送する予定。60歳未満の方々についても、準備が整い次第接種券を送付する。今後、詳細が決まり次第、予約方法やスケジュールなどの情報を広報や市ホームページなどで周知していく」とした。
こうした状況を踏まえ「令和3年度が始まり既に2か月が経過しようとしている。本来であれば、希望に満ち溢れた新年度のスタートを切るはずだが、新型コロナ感染症の影響で市民生活や経済が重大な危機にさらされている状況にある。市においては関係機関と連携し、感染の収束を1日も早く迎えることができるよう、引き続き全力で諸施策に取り組んでいく」と述べた。