災害から市民の生命財産守る 新団員9人迎え辞令交付式
日高市消防団(後藤智弘団長)の令和3年度辞令交付式がこのほど、日高市役所で挙行され、後藤団長から昇格者、新入団員へ辞令が手渡された。新入団員は9人。
式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小して行われ、団旗への敬礼、団歌斉唱などに続いて辞令交付が行われた。
挨拶に立った谷ケ﨑照雄市長は新入団員に対し「ふるさと日高のために、消防団員としてやってみようという皆さんの心意気を大変ありがたく思う。消防団での経験はきっと皆さんの将来に役に立つ。先輩から色々なことを学び、今後に生かしていって欲しい」。
また、東日本大震災から10年が経過したことに触れ、「東日本大震災では多くの消防団員の方が他の人の命を助けようとして亡くなられた。改めて敬意を表するとともにお悔やみを申し上げたい。皆さんには、いざ災害が起きた時、自分で考え、行動を取り、その場を切り抜けられるような力を養って頂きたい」などと述べた。
後藤団長は「近年、全国各地で大規模災害が発生する中、地域に密着した我々消防団への期待がますます高まっている。消防団の重要性をよく理解してもらい、万が一の時に市民の期待に応えられる消防団員になって頂きたい。生業を持ちながらの消防団活動は決して容易ではないが、歴史と伝統、実績のある日高市消防団の一員であることに自信を持ち、与えられた職務を誇りに思い、自分の立場に責任を感じ、支援して下さる皆さんへの感謝の気持ちを忘れず活動して欲しい」と呼びかけた。
新入団員のうち、女性団員として団本部に配属された大学生の関口ももこさん(19)は、「何かを始めたいと思い入団した。出来るだけ長く続けて、経験を役立てたい」。
第1分団に配属となった市原諭さん(36)は市内の事業所に勤務。「日高に愛着があり、地域との関わりを持ちたいと、知り合いの紹介で入団した。消防団活動を通じて貢献できたら」などと話した。
新入団員は次の通り。敬称略、かっこ内は所属。
▽関口ももこ(団本部)▽市原諭(1分団)▽山田崚太(同)▽島田歩夢(2分団)▽須藤亮太(3分団)▽清水祥量(同)▽飯泉裕太(4分団)▽福田隼人(同)▽小松勇輝(5分団)