加治中吹奏楽部フルート五重奏が西関東へ 「楽しく演奏し、全国目指す」
飯能市立加治中学校吹奏楽部のフルート五重奏が県を代表し、6日に群馬県高崎市の高崎芸術劇場で行われる第26回「西関東アンサンブルコンテスト」に出場する。
西関東では、埼玉、山梨、群馬、新潟の4県の代表38チームが全国大会出場を目指し演奏を披露する。メンバーの一人で、チームリーダーの山本彩夏さん(3年)は、「全国出場を目指し、西関東でも楽しく、悔いの残らないような演奏をしたい」と話している。
昨年11月に狭山市で開催された地区大会へサクソフォン六重奏と共に出場。両チームとも金賞を受賞し、そろって県大会へ。県大会は12月に久喜市で行われ、フルートチームは安定感のある演奏を披露し、金賞を受賞。さらに西関東への出場権も手に入れた。
サクソフォンチームは、メンバーが納得のいく演奏をするも、銀賞だった。
フルートチームのメンバーは、3年生でチームリーダーの山本さん、山本陽南さん。2年生の山本優希さん、野村和花さん、金子蒼彩さんの5人。曲目は「6つの協奏曲より第4番ロ短調Ⅰアダージョ、Ⅲアレグロ」(J.ボアモルティエ)。
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で休校が続き、6月から分散登校が始まるも部活動は行えず、6月中旬からの一斉登校開始に伴い、部活動も3か月半ぶりに再開することが出来た。
だが、夏のコンクールは中止、行事もほとんどがなくなってしまったという。アンコンも感染対策のため無観客で開催、結果発表もインターネットで確認となるなど、異例のことばかり。
そんな状況の中、高い競争率を抜けて西関東へ出場するフルートチーム。県での演奏について、チームリーダーの山本さんは、「自分たちの演奏に自信を持って一人ひとりがアピールをし、楽しそうに吹けていた。バンドとしてステージに立てなかった分、この5人で一緒にコンクールに出られたことがすごく嬉しかった」と振り返る。
西関東では、「県大会では良い演奏が出来たので、西関東ではそれをさらに超えて楽しく、悔いの残らないような演奏をしたい。そして全国に行きたい」と意気込む。
また、山本(陽)さんは、「当日は、県大会よりもっと良い演奏がしたい。メンバーとは休み時間に話すことも多く、一人が笑ったらみんなが笑うなど、チームワークはばっちりです」とにっこり。
野村さん、金子さん、山本(蒼)さんは、「3年生の演奏に近づけるよう、毎日頑張っている」「夏のコンクールなどもなくなってしまったので、他の3年生の分の気持ちも背負って、しっかりと頑張りたい」「3年生と比べると経験が少ないが、少しでも近づけるように一杯練習した」とそれぞれが意気込みや練習に対する思いを語った。
顧問の落合誠教諭は「県大会では、とても落ち着いていて、ほぼ100%の実力が発揮できた。西関東では、いかに心を整えてやれるかというのがポイント。色々勉強してきたことをもう一度復習して、5人の心が一つになって気持ちよく吹ければ良いと思う。とにかく生のホールで吹ける喜びを感じてほしい」と期待を込めた。