WEリーグ入りを市長報告 ちふれASエルフェン埼玉
飯能市茜台に練習拠点を構え、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)への参入が決まった女子サッカーチーム「ちふれASエルフェン埼玉」を運営する、ちふれグループのエルフェンスポーツクラブの宮内聡会長、田村貢社長、西山裕彦取締役、太田和哉運営責任者兼連絡責任者が27日、飯能市役所を訪れ、大久保勝市長、今井直己教育長にプロリーグ入りを報告した。
WEリーグは、「世界一の女子サッカーを」「世界一アクティブな女性コミュニティへ」「世界一のリーグ価値を」をビジョンに掲げ、来年秋のリーグ開幕を予定。
今年7月末までに17団体から入会申請を受理し、今月15日に11クラブの申請を承認した。埼玉県からはエルフェンのほか、浦和レッドダイヤモンズレディース、大宮アルディージャの3チームが参入する。
市役所では、市長、教育長を前に、宮内会長が今月15日にWEリーグの岡島喜久子チェアから参入の承認の連絡を受けたことを報告。続いて田村社長がWEリーグの概要やチームの理念などを紹介した。
田村社長は、WEリーグ参入の決め手となったエルフェンの実績について、1985年に狭山市で地域少女チーム「アゼリアFC」として発足し、埼玉県女子サーリーグの創設や全国高校女子サッカー大会「めぬまカップ」(熊谷市)開催の協力など、県の女子サッカーの普及と発展に努めてきたことをはじめ、選手の雇用形態の改善、引退後の選手たちの雇用サポートなど、女性アスリートへの継続的な支援などが評価されたと紹介。
また、練習拠点となる茜台のグラウンドについて「リーグ関係者によるグラウンドの視察も行われ、とても高い評価を頂いた。他のチームは公共施設を活用している所が多く、今回の新型コロナの関係でその多くが使用制限を受けた。ちふれのグラウンドについてはそうした制限もなく、しっかりトレーニングができた。トップチームだけではなく、アカデミーのトレーニングやサッカースクールも行っており、もっと活用していきたい」と述べた。
WEリーグ参入にあたって掲げたクラブのミッションとして「女性アスリートの地位向上」「スポーツを通じて喜びや感動が溢れる社会創り」「魅力的なサッカーを実現し世界水準の選手輩出」を挙げ、「将来的には、Jリーグと同じ様にチーム数も増え広がっていくことになると思うが、まずはこの“オリジナルイレブン”に入ることができた。社会貢献、地域貢献を図りながら、皆様と共に歩んでいけるようなチームとなり、多くの方に愛されるクラブを目指したい」と述べた。
大久保市長は「長年の念願が叶い、WEリーグの11チームに選ばれたことを心からお祝い申し上げたい。コロナの曇天を吹き飛ばすような素晴らしい出来事」と祝福し「エルフェン旋風を巻き起こして頂き、女子サッカーの魅力を日本中に知らしめて頂きたい。我々もしっかりと応援して参りたい」と支援を約束した。