モダン建築の商議所会館 道行く人たちの視線集める
地元西川材を多用した飯能商工会議所(矢島巌会頭)の新会館が大通りに面して完成し、大型連休明けから職員が気持ちも新たに業務にあたっている。モダンなデザインの建物は、道行く人たちの視線も集めている。
新会館は、木造2階建(床面積782・90平方メートル)で、木材がふんだんに用いられた建物。シャープな二つの棟が東西に配置され、両棟の一部外壁は意匠に富んだ組子とガラスで作られ、開放感とともに採光性も高めているのが特徴。
東棟1階に多目的ホール、2階には中会議室、貸室など。西棟1階に観光案内所、観光協会事務室、商工会議所執務室、書庫、2階に会議室、応接室などが配置された。また、西棟には祭りなども見学できる屋上も設けられ、目を引いている。
東棟1階の音響効果を高めた内装の多目的ホール(4400平方メートル)、2階の中会議室(400平方メートル)については、一般に貸し出される。
かつて、大通り両側に立地する商家と通りの間には「庭」と呼ばれる半公共的な空間があったという。新会館は、まちに開かれた商工会議所を実践するため、中庭やエントランスホール、屋上などを令和の「庭」として再現した。