飯能在住感染者13人に 医療関係者とその家族など

 県は9日、飯能靖和病院の医療従事者3人(うち飯能市在住2人)と、感染が判明した同病院の医療従事者の家族2人(市内在住)が、新型コロナウイルスに感染していたことを発表した。

 市内在住で確認された陽性患者はこれで13人。同病院関係で確認された陽性患者は合計12人になり、うち8人が市内在住者。

 県保健医療政策課の話によると、同病院で最初に陽性患者が確認されたのは4日で、70代の市外在住の女性職員だった。

 同病院では翌5日から保健所と協議しながら、PCR検査の実施など院内での感染拡大防止策を進めた結果、7日に5人、8日に1人、9日に4人の関係者の感染が分かり、ほかに、もう1人県外在住者の感染者が確認されている。

 9日に同病院関連で感染が発表されたのは10代から30代の男女5人で、最も早く発症が現れたのは、10代の女子学生(市内在住)で、4月26日に37度台の発熱と咽頭痛を感じた、という。

 7日に感染が分かった30代の女性医療従事者の家族。市内在住者で、未成年者の感染が確認されたのは初めて。

 次に発症したのは、20代の女性会社員(市内在住)で、1日に38度の発熱をした、という。

 7日感染が判明した50代の女性医療従事者の家族。さらに3日に男性医療従事者(市外在住)が発熱、6日に、共に市内在住の医療従事者で30代と20代の女性が、それぞれ38・4度の発熱と頭痛を発症、8日及び9日に陽性と分かった。

 県などでは、引き続き濃厚接触者について感染の有無を調べると共に、同病院では、隔離病棟の設置を終える等感染拡大防止策に努めている。

 市では、国、県、市が発信する正しい情報をもとに、冷静な対応を求めるともに、不要不急の外出の自粛などに努めるように呼び掛けている。