医療従事者と患者が陽性 飯能在住感染者計9人に

 県は7日、飯能靖和病院の医療従事者3人と入院患者2人が新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを発表した。

 このうち90代の女性入院患者は毛呂山町居住だが、他の30~70代の男女4人は飯能市に居住しており、これで、市内在住の感染者数は計9人となった。

 市内居住の陽性患者は、4月18日に60代の男性会社員の感染が判明して以来。

 県保健医療政策課と同病院の話によると、70代の市外在住の女性職員が4日に他の医療機関のPCR検査で感染が判明したことが発端。

 同病院は5日から保健所と協議し、陽性患者が出たフロアでのPCR検査の実施など、院内での感染拡大防止策を進めた結果、今回新たに5人の感染が確認されたという。

 ほかに、県外でPCR検査を実施し陽性判定が出た人が1人おり、同病院関係では現在7人の感染が確認されている。

 7日に陽性が確認された5人のうち最も早く発症したのは30代の女性医療従事者(飯能市在住)で、4月24日に37・2度の発熱と咽頭痛が現れ、26日に50代の女性医療従事者(同)が38・2度の発熱、27日70代の女性入院患者(同)が37・8度の発熱、28日30代の男性医療従事者(同)が37・3度の発熱と頭痛、29日90代の女性入院患者(毛呂山町在住)が38・8度の発熱の症状が現れた。

 県などでは、医療従事者と同居する家族を含め、同僚や入院患者など濃厚接触者について感染の有無を調査中。

 同病院では既に風評被害が起きており、市民の冷静な対応が求められる。