日高市議会も一般質問取りやめ 委員会など傍聴も不可に

 日高市議会(山田一繁議長)は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、10日、11日に予定していた一般質問を取りやめとした。正副議長と正副議会運営委員長による四役会議が方向性をまとめ、3日の本会議前に開かれた全員協議会での協議を経て決定した。

 議員が執行部に対して市政全般の進捗や見通しなどを質す日高市議会の一般質問には、多くの傍聴者が訪れており、今定例会では、2日間で計9議員が登壇を予定していた。

 市議会の四役会議では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、小・中・高校が休校となり、行政側も新型コロナの対応に追われている状況を受け、市民の命を守るための感染拡大防止、市職員に拡大防止策に専念してもらうため、との理由から一般質問を取りやめにしたいとの提案をまとめた。

 全員協議会では、市議会としての意見をまとめたいと、山田議長が趣旨を説明。各議員が意見を交わした後、強い反対はなく、取りやめることが決まった。形式上、登壇を予定していた9議員が質問を取り下げるという形となった。

 山田議長は「人の命が関わっている重大な状況を受け、新型コロナウイルスの感染拡大防止、職員の職務専念という2つが大きな理由。近隣市町村の議会でもすでに取りやめを決めた所、検討している所がある。市民の命を守る緊急策」として理解を求めた。

 また、定例会会期中の本会議は原則公開だが市民に対して傍聴を自粛するよう呼びかけ、各常任委員会、代表者会議、全員協議会などの会議については傍聴を認めないこととした。