暑さに負けず、足取り軽快 飯能新緑ツーデーマーチ

メッツァビレッジ(宮沢湖)を歩く参加者

  飯能市の天覧山やメッツァビレッジ、日高市の巾着田や高麗神社など豊かな自然の中を歩く「第17回飯能新緑ツーデーマーチ」が25、26日の2日間に渡って開催され、初日は1万74人、2日目に9463人の計1万9537人が参加した。連日の猛暑の影響もあってか、5年連続2万人超えには至らなかったが、参加したウオーカーたちは地元住民や中学生ボランティアから声援を受け、緑と清流に恵まれた自然豊かな奥武蔵を楽しんだ。

 5~20キロコースのスタート地点となる中央会場の飯能市役所には、家族や友人同士など県内外から老若男女のウオーカーたちが集まり、出発式では療養中の大久保勝市長に代わり、上良二副市長ら関係者が登壇し、参加者は「エイエイオー!」の掛け声で気合を入れ、地元中学校の吹奏楽部の演奏や中学生ボランティアらに見送られながら、軽快な足取りで会場を出発した。

 各所に設けられた接待所では、熱中症予防として緑茶やスポーツドリンク、塩分補給の梅干しなどが配布され、参加者が体力を回復。また、地元団体などによる趣向を凝らした出し物も披露された。また、ゴール地点では「お帰りなさい」「お疲れ様です」と声を掛ける中学生ボランティアとハイタッチを交わす姿が見られた。

 中央会場で正午から開催されたステージイベントでは、市内で活動するグループや団体による発表が行われ、埼玉県内のグルメや横浜中華街の出店には多くの人々が集まった。

 初日は特別ゲストとして、歌手の庄野真代さんが登場し、ヒット曲の「飛んでイスタンブール」などを熱唱すると、観客席からは拍手が巻き起こった。2日目は、ココリコの遠藤章造さん、レギュラー、天狗など吉本芸人らがゲストとして登場し、ステージを盛り上げた。

 初日の10キロコースに参加した入間市在住の駒井美紀さんは、首に掛けたタオルで汗を拭いながら「今年で3回目の参加で、いつも10キロ、15キロコースを歩いている。天覧山からの景色が綺麗で、富士山もよく見えた」と笑顔。

 初参加という川越市在住の横須賀美奈さんは、20キロコースを完歩し「東松山のスリーデーマーチに毎年参加しているが、飯能市は初めて。新緑が綺麗で、森の中を歩くと鳥の鳴き声が聞こえてとても楽しめた。来年も参加したい」と話した。