各地からファン続々 賑わうムーミンバレーパーク

渡邊社長、大久保市長、ソフィア・ヤンソンさんら関係者によるテープカット

 北欧生まれのムーミンを主題としたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」が16日、飯能市宮沢のメッツァにオープンし、晴天の下、各地から訪れた来場者で賑わった。

 パーク内では開園に先立ち、パークを運営するムーミン物語の渡邊基樹社長、大久保勝飯能市長、ムーミンの原作者トーべ・ヤンソンの姪でムーミンキャラクターズ代表のソフィア・ヤンソン氏、駐日フィンランド大使のペッカ・オルパナ氏、上田清司知事、大塚拓衆議院議員、齊藤正明県議会議員、野田直人飯能市議会議長をはじめ多数の関係者、招待を受けた地元の精明小学校児童などが出席してオープニングセレモニーが行われた。

 渡邊社長は「平成最後のテーマパークとして、新しい時代にふさわしいテーマパークにしたいと考えている。ムーミンは、人と人、人と社会のつながり、どうしたら良好な関係を築いていけるかという教育的な側面もあると考えている。その良さを体験して頂きながら、訪れた方々の幸福度を高めていけたら」と述べた。

 入場待ちの最前列に並んだのは、宮城県仙台市の会社員・澤田奏恵さん(24)と佐賀県佐賀市の主婦・佐野実和さん(23)。2人は元同僚で、ムーミンの絵のタッチが好きで、キャラクターグッズなどを愛用するなど共にムーミンファン。連絡を取り合い、前日に飯能駅周辺で宿泊し、早朝、タクシーで一番乗りした。「物語の世界を感じながら、たくさん写真を撮ってSNSにアップしたい」「日常がせわしないので、現実を忘れてゆっくり過ごすことができたら」と笑顔を見せた。